「 2007年06月 」 の記事一覧
2007.06.30 Sat
黄金の魔女が棲む森 聖なる漆黒の獣 麻木未穂
レギウスの出番が少ない!キリスト教暦395年、冬。アルメニアから戻ったシフはやっと14歳。迫りくる寒さに備えて、長く伸びた赤い髪をゆるりと背中にたらしていた。近衛騎兵隊長レギウスも今年で21歳。そろそろ浮いた話が出てきてもいいころ。侍女たちの噂ではレギウスはどこかの美女と恋文を交わしているとの話。そんなことを考えていたシフはペルシア帝国からやってきた、産み月の迫った大きな腹を抱える女と出会うのだった。これを機に、シフは〈時の涙〉を巡る騒動に巻きこまれる。 (一部カバー折り返しから引用)
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第4巻。 シフとレギウスの絡みが少ない!この2人の絡みが見たいから読んでるのに。いえ、話自体も結構好きですけどね。 それに一応は少しずつお互いのことを意識し始めてるようですし、ちょっとした進歩です。特にレギウスがシフがいないことを気にかけてたあたりとか萌え転げましたw 今回は3巻と話が少し繋がってました。ヤズダギルドとスタウロスがまた出てくるなんてうれしいですwヤズダギルドは皇子で超絶美形で頭も良くて剣の腕も強いのに、相変わらずナルシストで変な性格ですね。彼の側にいるとスタウロスがまともな性格に見えるわ。ヤズダギルドにいいように使われている彼が哀れに思えてきました…。あれでもヤズダギルドはスタウロスを気に入っているようですが。 今回初登場のファルハード。シフに言い寄ってましたが、シフにはボロックソに言われてました。最初の出会いが出会いですしね。告白しても冷たく扱われてた彼ですが、これからも出てくるんでしょうか。レギウスに敵対心燃やしてたし、彼の行動によってレギウスが嫉妬とかしてくれたらうれしいんですが…無理ですかね? 大いなる力は結局アルシャンに渡ってしまいましたしミフル・ナルセもまだ野望を諦めていないので、一応次に続くですかね。そうなるとヤズダギルドとスタウロスも出てくるはず。彼らがシフと再会するといいです。スタウロスの反応が楽しみだ(笑)。あとレギウスとシフの絡みもたっぷり見たいです!
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小説:著者名 あ行
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2007.06.27 Wed
ニコイチ 3 金田一蓮十郎
いい加減カミングアウトしちゃおうよ。偽りの「同性愛カップル」→結婚流れ!? 真琴と菜摘は同性愛カップルとしてプチ恋愛中。しかし後輩・武内の失態が原因で、菜摘は「女装時の真琴」と「会社の同僚・須田」が付き合っていると勘違い…!?思い詰めた菜摘が、「一度でいいから」とベッドで真琴に迫る…!!ああ、自らカミングアウトする前に男であることがバレてしまうのか…!? (裏表紙から引用)
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3巻は結構早く出てうれしいです♪ なんかまたちょっとエロいシーンがありましたね。そこまででもないんですが。私的には、菜摘と恋愛関係になってなかった1巻の方が好きです。 なし崩し的に男であることはバレましたが(ていうかする前に言えよ!)、真琴=須田というのはまだカミングアウトしてませんね~。まあ確かに菜摘の真琴に対する深い愛情を見てると言いにくいですが、かなりややこしいことになってきてるんだからいい加減言っちゃった方がいいのでは?せっかく須田と菜摘いい感じになってたのに、新たな誤解で菜摘失望してしまったしねぇ。最後ついにカミングアウトすることにした須田ですが、本当にするんでしょうか。 菜摘との方もやばいですが、崇にもいい加減カミングアウトしないとやばいです。かなりのマザコンに育ってますよ!確かに真琴って美人で優しくてかっこいいからマザコンになる気持ちはよく分かるんですが、これ以上告白を引き伸ばすと修羅場が…。いえ、今告白しても十分修羅場が待ってますが。どうするんだ。 今回須田弟や崇のガールフレンドなど新キャラが出てきましたが、なかなかに濃いキャラで。特に愛耶はこれからもしつこく出てきそうです。 あと相変わらず、須田と真琴の脳内ツッコミが笑えます。普段はしっかり者の真琴がヘタレな須田にツッコむんですが、今回は結構逆が多かったかな。 「私達は目先の事でなく、後々の事を考えて行動すべきなのよ」 「おー」 「てな訳で、今はとりあえずしばらく彼女とのラブラブ時期を謳歌しましょう!」 「コレ、目先しか見えてないの、お前のほうだよね?」 続きが気になるんですが、今年中に出るのは無理ですかね…。
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2007.06.25 Mon
SILVER DIAMOND 11 杉浦志保
夜明って金隷が好きだったんだね…。皇子が目覚め沙芽が出現した事で、異世界は2人の皇子と2人の沙芽、そして2人の支配者の間で動き始める。さらに予言どおり現れた風の龍が、羅貫たちに牙を向け…!?異世界交代劇スタート!! (裏表紙から引用)
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やっと少し話が進んだー。面白いんですけど、最近話がなかなか進まないから、ちょっとイライラしてたんですよ。 本格的に金隷が動き始めました。このままだと金隷がラスボスかな?今回ついに、用なしということで皇子を拘束していましたが…皇子結構好きな私としては金隷をどつきたくなりました。というか!私は最初金隷は皇子に忠誠誓ってるんだと思ってたのに、主従しかも下克上ラブだと思ってたのに!!この人皇子をただの手駒としか見てないじゃないですか!!!認めたくない事実でしたが、今回の拘束は決定打となりました…イエー。これから2人の間に、愛が芽生えたりしないかと思ってるんですが…今の状況では絶対無理ですね…ハアー…。 羅貫たちは相変わらずほのぼのと旅を続け中。でもしっかり人助け、ついでに宮処の皇子は妖芽だと人々に事実を伝えて進んでますが。そして、灯二の成重に対するささやかな仕返し。やっぱ灯二は可愛いなあ~  (灯二が1番好き)。 主匪一行も着々と進んでますが、羅貫たちと再会できるのはいつでしょう?主匪と灯二の再会が早く見たい!この兄弟大好きです。 今回出てきた羅貫母そっくりの沙芽や、『ホシミノコト』など謎はたくさんありますが、1番気になるのは皇子は無事脱出できるのかということです。次は4ヵ月後~。
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2007.06.24 Sun
DクラッカーズⅢ 決意-resolution- あざの耕平
景ちゃんの出番が少ない…。これは罰だ。過去の罪に対しての。だけど、どれだけ罰を受けようと犯した罪は絶対に消えない。だから、私は永遠に景ちゃんを失ったままなんだ――。 だから、梓はカプセルを口にする。耐えがたい“この世界”から逃れるために。 クリスマス・イヴの夜、セルネットと悪魔狩りのウィザードたる物部景は全面対決を果たした。それを切っ掛けに浮上した事実の数々。梓の罪、それを〈悪魔〉で補おうとした景の心の傷、最初の細胞と呼ばれる3人のBの目的。混迷する世界から景は消え去り――代って無慈悲な女王が姿を現す。 梓は慟哭する。景を求めながら、自分にその資格はないのだと。己の罪を自覚しながら、それでも彼女が選ぶ道は――。 (カバー折り返しから引用)
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今回はそれぞれが自分の気持ちを整理して、『反撃』態勢に入るまでの話です。 梓が初っ端から自己嫌悪スパイラルに陥ってました。落ち込むのはいいんですが、カプセルに溺れたときはどうしようかと思いましたよ。最後は立ち直ってくれましたが。 恋愛面も進展しましたね♪梓がついに自分の気持ちを自覚しましたし、景ちゃんが梓のことを昔から好きでいたことも知りましたし。絵本の中から出てきた紙に書かれていた、『あなたを護らせてください』という言葉には私もときめきました。景ちゃんかっこよすぎ。滅多にそういうことを言わない景ちゃんだからこそ、余計にこの言葉はきますね。やっぱ幼なじみカップルはいいよーw 3人のBの1人である『ベリアル』が復活。美形なところとか関西弁なところはちょっと想像してたのと違いました。嫌いじゃないですけど。でも茜を馬鹿にしたところは許せないですね!まあ、その後ちょっと茜を気に入ったような感じでしたが。あと『クリスタル』がしぶとく出てきたのにびっくり。しかも『バジリスク』に昇格しましたしね。といっても最後甲斐に昇天させられていましたが…ちゃんと女王に復活してもらえるんでしょうか? 景ちゃんがひとまず無事に戻ってきてよかったです。女王に身体を乗っ取られてる間も梓のことを気にしていたのにはニヤッとしてしまいました。女王が梓に「妬ましい方」と言っていたぐらいですからねw景ちゃんが戻ってきたときの皆のほっとしたような反応がよかったです。 あと千絵ママがいい味出してました。この親にしてこの子ありw 甲斐も無事回復したし、景ちゃんも戻ってきたし、次回からはついに『反撃』です。事態は刻一刻とまずい方へ向かっていますが、どうなるんでしょう。あと密かに気になるのが、今回仲間(?)になった久美子たち3人組。無茶するなよ~。 あ、でも来月は先に短編集が発売されるんだっけ。じゃあ本編は2ヶ月後…orz 関連記事:『DクラッカーズⅡ 祭典―ceremony―』の感想
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2007.06.22 Fri
八犬伝―東方八犬異聞― 6 あべ美幸
皆本当に信乃甘いですね。萌えるからいいんですけど♪撃たれた信乃の命を留めた反動か、村雨の呪縛が停止し信乃がついに本来の18歳の姿に!!また荘介の影も信乃に再接近!? 必見の信乃・大人バージョンに加え、小文吾主役の書き下ろし番外編「悌の人」も収録! (裏表紙から引用)
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続きが気になっていたので、わずか3ヶ月での発売はうれしいです♪次は5ヵ月後ですが…フッ。 大人信乃がついに出ました!次巻予告で大人信乃が出てくるのは知ってましたが、いやー凛々しい!!黒髪も美しい!! 残念ながらすぐに戻ってしまいましたが、小さい信乃も大好きなのでいいです。ごくたまにしか出てこないからこそ、出番がうれしいものですしね。それに信乃が荘介に抱きついたりできるのも、子供の姿だからこそできることですし。いえ、大人バージョンでやっても萌えますが、周りの眼がね。 現八は大人信乃を見られなかったわけですが、大人信乃を見たときの彼の反応をちょっと見てみたかったかも…w小文吾曰く、もろに現八好みだというから、とんでもないことになりそうですがww 琥珀の最期は悲しいものでしたが、本人は幸せそうに逝けたからいいのかな?というか、この時の信乃のセリフがさり気にタラシっぽいと思ってしまいました…天然ですよね…。このセリフのおかげで琥珀は幸せに逝けたわけですが。 荘介影の動向が気になります。彼は信乃以外どうでもよさげな感じなのでそれは萌えるんですが、一緒にいた「姫」が…。その女はー!!と叫びかけました…。 あと最後あの信乃が泣いたのにはびっくりしました。声あげて大泣きって感じでしたからね!小文吾もびっくり~。 これがきっかけで、さらに周囲の信乃に対する過保護っぷりが増しました。(…何かこの状況は、いろいろよくない気がします)と荘介は思ってましたが、1番信乃を甘やかしてる本人が言えることではないと思いますよ? 今回は里見と信乃の絡みもあって全体的に満足です♪
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2007.06.22 Fri
DクラッカーズⅡ 祭典-ceremony- あざの耕平
盛り上がってきた…て! け、景ちゃーんっ!!「君のことは絶対に守ってみせる」 景のその真剣な言葉に、梓は思った。7年前のあの頃が戻ってきたみたい、と。世界の全てが敵で、お互いだけが同胞で大切で、2人きりの王国を夢見て離れられなかった、あの頃が。 しかし、心の距離を縮める幼なじみたちに関係なく通称・カプセルと呼ばれるドラッグを巡るマーケットは、激動の時代を迎える。激化するセルネットや、ドラッグ・ドッグスの抗争、次第に 秘匿しきれなくなる〈悪魔〉戦。悪魔狩りの魔法使いとして暗躍する景もまた、その争いの渦に飲み込まれていく。そして、ついにカプセルと〈悪魔〉はその真価を顕し、〈王国〉への扉が、開かれる――。 (カバー折り返しから引用)
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いやあいやあ、後半の盛り上がりがすごかったです。体育館に雷が落ちてパニックになったときに、静かに景ちゃんが立ち上がってカプセルを飲むシーンが1番興奮したかも。 今回でいくつかの謎が明らかになりました。水原と景ちゃんは、昔水原兄が召喚し、景ちゃんが育て上げてしまった《夢魔》を探していたようですね。実はかなり身近なところにいたんですけど。 そんな無慈悲な女王は景ちゃんに執着してる模様。梓に対して、「彼に必要なのはわたくしです。あなたではない」と言ってましたから。でも梓もそこで「そう思う」って引き下がらないでよー。確かに梓の昔の景ちゃんに対する仕打ちはちょっと酷いものがありますが、子供は無邪気さゆえに残酷だというし、それに景ちゃんがそれでもなお求めていたのは梓なわけで。だからそこで引き下がらないでー! しかも最後景ちゃんの身体は女王に乗っ取られちゃうし…。女王は景ちゃんを死なせることはないと言うし、事実中毒と疲労で死にかけていた景ちゃんを治せるのは彼女だけなわけですが…それでも嫌。幼なじみカップルが好きなんです! 女王にやられた甲斐も心配です。ウィザード大好きウィザードと戦いたいオーラ発しまくりなガキ大将の甲斐は、結構好きなので。茜との組み合わせも好きですので、茜の為にも無事でいて欲しいですが…どうなんだろう…。 あと今回の景ちゃんの策略で、あらかたセルネットは潰れたみたいですが…『バール』たちが出てきてしまいましたから、また再建されそうです。 うう…とにかく景ちゃんのことが気になるので、続きを急いで読みます。 関連記事;『DクラッカーズⅠ 接触―touch―』の感想
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2007.06.19 Tue
DクラッカーズⅠ 接触-touch- あざの耕平
不健康な主人公に戦闘シーン。通称カプセルと呼ばれるそのドラッグには、不可思議な噂があった。曰く――飲めば、天使や悪魔が出てきて願い事を叶えてくれる、と。 7年ぶりに日本に帰国した姫木梓を待っていたのは、陰を持つようになった幼馴染の物部景と、彼がカプセルを常用しているという事実。 「僕は自分の意志でここにいる」 記憶の中と同じ声で、でも記憶の中とは違う瞳で景は梓に囁く。「君は関わっちゃいけない」 カプセルの真実の効力、それに秘められたキーワード。王国、悪魔、そして無慈悲な女王――。“鍵”がかみ合った時、梓の前に姿を現す世界とは……!?孤独な魂が疾走する、ネオ・アクション・サスペンス開幕! (カバー折り返しから引用)
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『BLACK BLOOD BROTHERS』でブレイク中のあざのさんの別作品。評判がいいので前から気になってたんですが、このたび新装版が出たので買いました。 えー、話は『主人公のジャンキーがドラッグをキメてラリッたまま悪魔を駆使して敵をやっつけるミステリー小説』(by作者)。…確かにそのとおりですが、身も蓋もない言い方ですね…。 主人公がジャンキーというのも珍しいですが、少年向けのラノベで女の子のような白皙の美貌を持つ男主人公ってのも珍しいです。 面白かったですが、実際に話が動き始めるのはこれからのようです。1巻はカプセルやキャラの説明で終わった感じ。 『悪魔狩りのウィザード』として伝説的な存在となっている景ですが、最後に甲斐たちに正体がばれてしまいましたね。景の弱点が梓だというのもバレバレですし、ちょっとやばそう?梓は梓で『カイム』と対峙中でピーンチだし。 そもそもこの話ってハッピーエンドで終わるんでしょうか…?景の身体は中毒でかなりぼろぼろみたいだし…発作起きてるしね…。 あと、セルネットの別名『無慈悲な女王』が気になるんですよねー。なんか、景と梓が昔空想して楽しんでいた王国とかと関係がありそう…。というか、ありますよね、あらすじを見ると。 どうして景は悪魔を狩り続けるのか、何を探しているのか、王国とはなど色々謎だらけで気になります。2巻も買ってあるので、続き読みます。3巻は明日発売ですし、早く読まなきゃ。
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2007.06.19 Tue
月の子 MOON CHILD 8 清水玲子
それぞれの想いに涙…。
地球滅亡を企てるギルが計画した原子力発電所の実験がついに始まった。しかしその最中、ギルの前に狂気の愛にとらわれたリタが現れ、共に死ぬことを望む……。同じ頃、ショナはホテルに残してきたセツの女性化を知らないまま、事故を阻止すべく発電所に乗り込み、アートはジミーとの愛を貫くため、衝撃的な行動に出た――。それぞれの想いが交錯しながら迎えた運命の日、人魚の歴史に新たに刻まれた愛の物語「月の子」感動の最終巻!! (裏表紙から引用)
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清水作品って何でこう、私の泣きツボをついてくるんだろう…。また部屋でズビズビ泣いてしまいました。 本当にそれぞれの想いが切なかったです。 まずティルト。 全てはセツのために行動していた彼。まさかあんな最期を迎えるとは…。いや、リタはやばいなと思ってたんですけどね。あそこまでいっちゃうと、もう…。最初の頃のリタって、結構好きだっただけにあの変貌っぷりは悲しいです。 最後までセツのことを想っていたティルトですが、死ぬ直前のあの独白で涙腺が緩みました。ティルトの願い。「ぼくはただ、セツ、セツになりたかった」。 出来ることならティルトだって女性化して、好きな人の卵を産みたかった。でも卵細胞がなかった。卵細胞を持つベンジャミンたちを守らなければいけなかったティルトは、色々悪事に手を染めてきたけど、本当はそんなことをしたくなかった。だから余計、誰よりも優しくて汚れない綺麗なセツに憧れた…。哀しすぎます。 次に、セツとショナ。 ショナが発電所に行く前、まだ女性化していないセツを押し倒した時には、すごいびっくりしたんですよ。男の子にしか見えないジミーの時にはあんなに拒絶反応出してたのに、どう見ても美少年にしか見えないセツを…。それだけセツを愛してるんだという実感がわきました。 ここまではよかったんですが、発電所での出来事がもう泣けて泣けて…。ショナが最初、女性化したセツをベンジャミンと間違えた時、「違うし!愛の力で気づいて~」と思ってしまいました。見えてなかったんだから仕方ないんですが。 セツが『最後まであなたはその名(ベンジャミン)しか呼ばないんですか』と涙を流しながら思ってたときは、本当にもどかしかったです。それだけにショナが「セツに伝えて、君が1番好きだと」と言った時はうれしくてそして同時に悲しくて。最後にショナは目の前にいる女性がセツだとわかるわけですが、そのまま死亡。泣き叫ぶセツの姿を見て私も一緒に号泣です。想いが本当に伝わったその直後にお別れだなんて…1番幸せになって欲しかったカップルなんですが…。 アートとジミー。この2人はおそらく幸せになるだろうと思っていたので、あまり心配はしていませんでした。実際、ジミーはアートからの想いを受け取って人間になったわけですし。発電所に彼らがまったく関わらなかったのが、意外でした。止めようと必死になったのは、むしろショナセツでしたしね。いやまあ、事故を止めたのはジミーの強い想いですが。でも幸せになってくれてよかったです。 数年後、幸せにアートと暮らすジミーの前に、ショナとセツの子供・ティルトが現れたときはうれしかったです。ちゃんと子供は出来てたんですね。セツが子供に「ティルト」と名づけたことや、ジミーが別れるときに彼(彼女?)にかけた言葉がじんわりきました。 しかし、最後の最後にちょっとショッキングなシーンが。ジミーが見た、数年前のあのときに起きてしまった発電所の事故。それは夢だということで終わりましたが…、私たちの現実世界では実際にチェルノブイリの事故は起きてるんですよね…。この最後にゾクッとしたものを感じました…。 いくつかの謎(魔女のこととか)は明らかにならなかったのは残念ですが、楽しませてもらいました。清水作品はどれも、人物の想いが綺麗に繋がって終わりに収束していくのがすばらしいです。 関連記事:『月の子 MOON CHILD 1~7』の感想
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2007.06.16 Sat
月の子 MOON CHILD 1~7 清水玲子
アート×ジミーも好きだけど、ショナ×セツが1番好き♪1985年――地球。宇宙へと巣立っていった人魚族の子孫が産卵のために集う場所。しかし、数百年を経て故郷へ帰ってきた彼らが目にしたのは、激変した環境、そして美しい人魚伝説の裏に隠された惨劇の兆しであった……。かつて同族の裏切りが招いた悲劇“人魚狩り”の危機が、再び訪れようとしているのか!?人間・アートと人魚・ジミーの出会いによって幕開く、人魚の歴史に永久に記される愛の物語……。 (裏表紙から引用)
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ショナ×セツが好きです。最初はアートを一途に慕うジミーが可愛くて読んでたんですが、あれよあれよという間にショナセツにはまっていました…。 最初ショナは微妙に思ってたんですよ。いい男だし優しいけど、ベンジャミン(ジミーの女性化バージョン)しか見えてなかったのでねー。ノエラ可哀相だったし。 でもセツとの組合せはなかなかいいんじゃないかと思ってたら…6巻のキスシーンで一気に落ちました。セツが一生懸命「2番目でもいいから」って告白してるのにショナが行ってしまった時は、(ひどい男!)って思ったんですが、あれはよくぞやったって気分でしたね!あのショナが、ベンジャミンしか見えてないショナが、「いつか本当に君が女性化したら、僕が君のところに行く」って!! 人間と人魚の唯一のハーフである三つ子(ティルト・セツ・ベンジャミン)は性別がなくて、女性化できるのは1人だけなんですね。で、ベンジャミンが女性化してしまったので、ベンジャミンが死なない限りセツは女になれないわけで。それなのに、ここまで言うなんてっ。 7巻だってセツがさらわれたら、わざわざロシアまで行ったぐらいですからね。セツに見とれてるし。 ということで、わたしは断然ショナセツを応援します。ただ心配なのは、ショナの命がもうすぐ尽きそうなことなんですが…。 アートとジミーも好き。べンジャミンよりジミーです。ベンジャミンは確かに可愛いですが、ジミーの方が微笑ましくて。アートと一緒にいるとまさしく親子(笑)。アートがベンジャミンよりもジミーを求めるのもわかります。 ティルトとセツの組み合わせも好きです。兄弟スキーなので。双子系はあまり好きではないんですが、この2人は別。ティルトのセツに対する複雑な思いが切なくて…。セツのために人間の身体を乗っ取った挙句、世界を滅亡させようとしているティルト。幸せになって欲しいですが…無理でしょうね…。 8巻はついに完結。アートとジミー、セツとショナの恋の行方。ティルトの野望。ハッピーエンドになるのかがものすごく気になります。清水作品は簡単にハッピーエンドにはなってくれないのでね…。明日にでも買ってこなくちゃ。
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2007.06.15 Fri
プリンセスハーツ~麗しの仮面夫婦の巻~ 高殿円
パルメニアシリーズ最新作!プリンセスはニセモノ!? 恋と野望の王宮ロマン! 18歳で父を倒しアジェンセン公国の大公となったルシードは、かつて人質として子供時代を過ごしたパルメニア王国から、愛する美しい王女メリルローズを妃に迎えた。ところが、パルメニアがよこしたのは彼女そっくりの身代わりの少女ジルだった! しかし、ある事情からルシードはジルを大公妃とするのだが…!? 華やかなロ・アンジェリー城を舞台に、恋と野望の王宮ロマンのはじまりはじまり! (裏表紙から引用)
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パルメニアの新作が読めるなんてうれしいです。今回は舞台はパルメニアじゃないし、パルメニア国王も出てきてませんが。 今までのシリーズで名前だけ出てきていた、「廃園王女」の話ですね。 ルシードのイメージは想像していたのと違いました。といっても、パルメニアシリーズの人って、後世の伝説から想像してるのと違うことの方が多いんですが。ミルドレッドとか、ミルドレッドとか、とか…。 短気で単純でわがままで甘えたですが、なにげに優しいし憎めないルシード。でもあれだ。ジルに対する暴言の数々は、酷すぎると思うんだ。本人も最後謝ってましたが。「遠征王」アイオリアの祖父のくせに、女の扱いがなってない…。 ジルはミゼリコルドとの契約のせいで、表情を失っていますが、意外に天然ですね。頭はいいのに恋愛に関しては鈍いというか。この夫婦、どう見てもお互いに惹かれあってるのに、本人達があまりわかってないから、なかなか進展しなさそうです(苦笑)。 今回の陰謀劇も、やはり高殿さんなので綺麗にまとまりましたが…彼女の最期の言葉が切なかったです。「私は幽霊じゃない、確かにここにいる。偽者の宝石なんかじゃない」というのが…。 リドリスが個人的に気になります。人懐っこそうに見えて、とんでもない人ですね。というよりも、ルシードとリドリスの関係はものすごい歪んでます。依存しているくせに、一緒にはいられない…。兄弟スキーの血が騒ぐ。 ひとまず地下に閉じ込められてる彼が、今後どう行動するか。あとがきによるとそのうち出てくるようですが…。まあどう転んでも、ジル的にはよくないですね。リドリスは、ルシードの関心を引くジルに敵意を抱いていますから。 評判はよかったようなので、続きは出るものと期待しています。結末は「遠征王」でなんとなくわかるものの、メリルローズの真意とか、ジルのこととか気になるので。それにこのままいけば、もしかしたら「そのとき」シリーズの続きが出るかもしれない…!! ただ、パルメニアシリーズは話が進むにつれて、メインキャラがひどい目にあい誰かしら死ぬんですが…覚悟しなきゃダメかしら。 以下は「そのとき」シリーズの話。 最初に「ミルドレッド2世」の名前が出てきただけで、すごい興奮。ルシードとメリルローズの約束そっちのけでした。家系図を見ると、メリルローズの父・ゾルターク1世って、ミルドレッドの甥っ子の子供ですもんね。ミルドレッドの時代からあまり離れていないということを想像しただけでニヤニヤ。 でも「悪魔王」って…。「隻眼の残虐王」だけでも、不名誉な異名なのに…。本当にあの後何があったんですか?悲劇しか待ち受けていないのはわかってますが、続きが読みたいです…。 そういえば、ルシードの境遇ってミルドレッドと似てますね。子供時代は人質として過ごしたとか、肉親を殺して王になったとか。性格は全然違いますが。ルシードは他人に怒らせられる方で、ミルドレッドは他人を怒らせる方(笑)。
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2007.06.12 Tue
秘密―トップ・シークレット― 3 清水玲子
最後のページで鬱に…。猟奇的殺人事件が起きた。殺されたのは有名大生。その事件をきっかけに、5年前被害者と同じ塾にいた5人の若者たちが集まる。ある不安を胸に…。 その頃被害者の脳を調べていた青木たちは、被害者が死ぬ直前携帯に送られてきた「5年前の死神がおまえをむかえにいく」というメールをもとに5年前の記憶を調べた。そこに隠されていた凄絶な事実とは…?(秘密2005)
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今までの中で1番読み応えのある話でしたが、鬱度もそれに比例して上昇…。事件自体もかなり悲惨なものでした。1番最後のページで一気に凹みましたね。実際にあるだろう状況なので、余計…。 今回はとにかく犯人(5年前ではなく、今回の)の方に感情移入してしまいました。犯人のしたことは確かに絶対許されることではないんですが、事情を知っているだけに、犯人だけを非難することは出来ないんですよ。犯人が悪いというなら、それなら片岡たちは…?5年前、自分たちの受験のために、保身のために子供たちを見殺しにした彼らも責められるべきではないのか。彼らは「俺たちは何もしていない。ただ黙っていただけだ」と言っていますが、それは十分犯罪の片棒を担いでいます。彼らが警察に知らせなかったために、少なくとも1人の子供が殺されたんですから。 犯人の叫びがあまりにも悲痛なものだっただけに、片岡たちの言動を読み返すと不快になってしまいます。事件のことを考えると、頭の中がぐるぐる状態に…。 犯人が5年前、そしてこの5年間どんな思いでいたかのあたりで既に涙腺が緩みかけていましたが、最期香里の脳を見たときについに泣いてしまいました。あまりにも哀しすぎて。それだけにあの最後のページは本当に凹みます…。 あと最後の親子連れの会話にはドキッとしましたね。「とにかく大丈夫。もー捕まって解決してっから、オレ達フツーの人には、全然関係ない話」というところが。確かに第三者にしてみれば、そういう風にとらえてしまいますよね。私もそうだし…。 以下は腐な話です。 今回は薪さんの心理状態みたいなのも描かれてましたね。薪さんは確かにたまに犯罪者側に近い言い方をします。でも青木よ!しっかり支えないと「向こう側」に堕ちていってしまいそうだって言うなら、おまえが支えろよ!!と思ってしまいました。ていうか、それが1番ですよね? 鈴木の幻覚を見て薪さんが動揺するシーンは萌えました。青木がちゃっかり薪さんを支え(しかも腰に手をやって)、「絶対薪さんにケガはさせませんから」ってあたりが!しかも薪さんは好きにやって構いませんよ、俺がサポートしますからって言い方がね!!萌えます  薪さんは遠くから見ていたいけど、上司にはしたくないタイプですね。怖すぎる。アイスの買出しの件なんて、本当に怖いですよ。そりゃ泣きますよ。あの雰囲気の中、普通に話に入っていった青木はすごいと思います。…鈍いのか? あと、薪さんがテレビに出たら皆の目は釘付けです。女だけでなく男も。あまりに若(く見える)い警視正だし、小柄で可愛いし。 続きが早く読みたいですが、確か隔月雑誌で連載中だから、新刊はまだまだ先ですかねぇ…。 関連記事:『秘密―トップ・シークレット― 2』の感想
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2007.06.11 Mon
グランドマスター! 総長はお嬢さま 樹川さとみ
そんなにマジメで、肩こらない?――ミトラーダに93年ぶりに陰の総長、すなわち女性総長が復活した。ハルセイデスはミトラーダ修練会本部から指令を受ける。指令とは〈黎明の使者団〉を率いて、女性総長シアシーカを守り、つつがなく大陸をめぐる旅をやりとげることだ。ところが、一般市民から集められた団員たちは使命感も責任感もないし、異常な食いっぷりと奇抜な行動をとる、美少女シアシーカにも怒り心頭で…!! (カバー折り返しから引用)
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樹川さんの新シリーズ。実はタイトルを見たとき、現代の学園コメディかと…。 本当に少女小説掟破りのヒロインですね。ヒーローの尻を触るヒロインって…しかも「あまりにいいお尻だから、つい。これ本物?」って…。その上部屋には忍び込むし、池に飛び込むし、プロポーズしてくるし。ハルセイデスに同情したくなります。そりゃ切れたくもなります。 でもシーカはどこまで馬鹿のフリをしてるのか謎ですけど。あれで観察力はすごいし、時々はっとするようなことを言ってくるし。最後、ハルセイデスが言っていたように、自分でも素顔と演技の区別がついてないんでしょうかね。 団員は皆個性的すぎですww一発で皆覚えてしまいますよ。今のところ気になるのは、無口で黒ずくめで鞭を扱うシラスですかね。彼の正体が気になります。なにげにいい人っぽいので、これからもハルセイデスの力になってくれるんじゃないかと。 最初は微妙な雰囲気だった一行ですが、少しずついい感じになってきたかな。ハルセイデスはシーカや団員に慣れて信頼するようになってきたし、団員たちも仲良くなったし。後は団員がハルセイデス自身をよく知ればいいんじゃないかと。 早くハルセイデスとシーカがいい雰囲気になればいいと思います。少しずつ惹かれてると思うんですけどね。 今回シーカの謎その1「何故女性総長に選ばれたのか」は明らかになりましたが、その他にもまだまだ謎はあるので気になります。シーカの死を望む者はまだいるでしょうし、元婚約者の王子も諦めてないでしょうしね!続きを楽しみに待ってます。 ところで、樹川さんはもう「女神の刻印」を書く気はないんでしょうか…?ものすごいところで終わってるのに…。
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小説:著者名 か行
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2007.06.10 Sun
ミルキーウェイ/竜の眠る星1・2 清水玲子
ジャックは夢も見れば感情もある、優秀で精密なヒューマノイドだ。170年もの間生き続けている彼(?)は、ある日自殺常習ロボット、エレナと出会う。なんとエレナは200年も前から自殺を繰り返してきたという。(ミルキーウェイ) N.Yで暮らす、お人好しロボット・ジャックと相棒の万能ロボット・エレナ。探偵を営む彼らはある依頼を受け、恐竜が生息する惑星“竜王星”へ旅立った。だが、依頼主・モニークとの出会いが、エレナの封印されていた記憶を呼び覚まし…。(竜の眠る星)
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<ジャック&エレナ>シリーズです。 「メタルと花嫁」 ジャックがエレナと出会う前の話。造られてからすぐですかね。ジャックがお人好しすぎで、しかも可哀相でした。エルのこと本気で好きだったのに、他のロボットに目の前でさらわれてしまいました。というよりも、ジャックが愛し合う2人をくっつけて身を引いたというか。人好すぎ。ジャックが自分は人間だと信じ込んでいたのに、事実を知ったときも可哀相でした。そういう風に記憶操作されてたから仕方ないんですけどね。あとこの話だけジャックが金髪なのにすごい違和感が(笑)。 「ミルキーウェイ」 エレナ可愛いですが、関わり合いにはなりたくないタイプですね。やること無茶苦茶!そんなエレナに惚れられてしまったジャックは気の毒ですが、本人は振り回されつつも結構幸せそうだからいいのかな。惚れた弱みです。ルイスはいい女ですね。ジャックのこと好きなのに、人間である自分が死んだ後取り残される彼を思って身を引いたんですから。彼女には幸せになってもらいたいです。 「ミルキーウェイ2」 これはふざけて書いたパロディ物ですかwwこの話でもエレナはジャックに一目惚れしてつきまとうんですね。最後のオチには笑いました。 「竜の眠る星1・2」 清水作品はそう簡単にハッピーエンドにはならないとわかっていましたが、それでもモニークの最期には凹みました。あの決断は哀しすぎます。星が滅びる直前、女王としてではなく母として、一生懸命モニークの遺体を王族の霊廟まで1人で運ぶカテアの姿も哀しいです。もしこの親子がお互いの気持ちを伝えていたら、こんな結末にはならなかったかもしれないのに…。カウルもモニークが好きだったからこそ、あの行動に出たのに哀しい結末でした。 最後ジャックが行方不明になって精神的に不安定になったエレナですが、これで彼(彼女?)がジャックのこと忘れてたら本当に凹んでましたよ。無事再会できてよかったです。再会したあと、あまりにも辛すぎた出来事だったために竜王星での記憶を全て消去してしまったエレナに、ジャックが涙を流しながらモニークからの宝石を渡すシーンで、ついに耐え切れず涙。エレナがモニークのこと覚えてないだけに余計…。 哀しい結末でしたが、人物の心情が丁寧に描かれていていいお話でした。
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2007.06.05 Tue
秘密―トップ・シークレット― 2 清水玲子
一定時間内に取り出された死者の脳を覗き見るMRI捜査を行う、「第九」。今日もそこにさまざまな脳が持ち運ばれてくる…。 第九に初の女新人としてやってきた天地。しかし数日後、彼女は行方不明になる。時を同じくして、第九宛に冷凍保存された脳が送られてくるが…。(秘密2002) 薪室長の命令で、家族を惨殺した死刑囚の脳を見ることになった青木。その仕事は、何事もなく終わるはずだった。しかしその脳には、衝撃的な秘密が隠されていた。(秘密2003)
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1巻は数年前に読んでいました。 相変わらず、妙に後味の悪い話ですね~。それがいいんですけど。 「秘密2002」 最後の、天地の「一番倖せな世界」で泣きました。傍から見れば、本当になんでもないこと。なのに、誰もそれを天地にしてあげられなかったんですよね。もし、彼女がまだ生きていたら、この世界はそのうち現実になったかもしれないのに…。青木が泣き出したところで、私も耐え切れず泣いてしまいました。 「彼女の頭の中でつくられたオレの笑顔が、いつまでも画面にうつって、オレを苦しめた」 「秘密2003」 絹子、なんて恐ろしい女だ。自分の犯罪を父に肩代わりさせた挙句、父が死刑になっても顔色一つ変えないなんて…。彼女が男嫌いになった理由は確かに嫌なものだったし、父最悪(娘に欲情すんなよ)と思ったけど、それでも恐ろしい。しかも挙句の果てに可愛い平井君を殺すなんて!青木を罵倒したことも許し難し。 青木もなんか可哀相でした。第九の仕事って確かにプライバシーを著しく侵害するから、人によっては嫌悪をあらわにするでしょうけど、家族にまでああいう風に言われてしまったらかなりへこみますよ。ああいう風にぽつっと言うのはやめてあげてほしいです。 この話も最後、ちょっと泣いてしまいました。ZIPの目から見た平井君の幸せそうな姿あたりで。 で、以下は腐な話。 青木×薪が少なかった!てか、薪さんの出番自体が少なかった!! 今回の2人の絡みって、薪さんがかなり顔を近づけて青木のネクタイを緩めるところ(実際は発信機をこっそりつけてたんだけどね)と、往復びんたと薪さんが青木をからかうところぐらい…。 ネクタイシーンは、第九の皆びっくり。私もびっくり。薪さん熱でもあるのかと…。往復びんたはマジで容赦なしでしたね。確かに青木は凍死寸前だったけど…薪さん怖い。 でも今回、青木が1番怖いのは薪さんだとよく分かりました。このまま死んでもいいかーと思ってたのに、薪さんに怒鳴られる幻覚を見た瞬間、「待ってください!すいませんっ」て元気になりましたからww 3巻はもう出てますので、近いうちに買おうかなと思ってます。
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2007.06.04 Mon
薔薇のマリアⅦ.SINBREAKER MAXPAIN 十文字青
僕はあきらめない。誰がなんて言っても、絶対に、あきらめない――。「カタリを生き返らせてやれるかもしれん」 マリア、ユリカをはじめ、ZOOの面々が仲間の死に打ちひしがれていた時、トマトクンの発した一言が再び彼らに力を与える――いざ、洞窟を抜け神殿の奥底へ!今、マリアたちの決死の潜入作戦が実行される。待ち受けるのは、トマトクンをも圧倒する存在!?果たしてマリアに笑顔は戻るのか、そして血塗れ聖堂騎士団(ブラッドテンプルナイツ)との決着は!?ジェードリ編、完結! (裏表紙から引用)
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最初にあらすじを読み、最後のイラストを見た時点で、よし、大丈夫と確信できたので、気分的には楽でした。もしこれでカタリが生き返らなかったら、かなりへこんでましたよ。 いやーでも、本当に生き返ってよかった!カタリがいないと寂しいし、何よりマリアの精神状態がやばいですからね!!今回も、最初鬱スパイラルに陥っていましたし。マリアはもともとすぐ自己嫌悪に陥りやすいですからねー。過去を考えれば仕方ないんですけど、もっと自分を好きになりましょうよ。 カタリが死んだ時の皆の心情が丁寧に書かれていたので、よかったです。生き返った時も、マリアが「おかえり」というところが好きです。 今回も謎だらけですね。ソオルって何者、そもそもトマトクン自体がマジで何者とか、後はヘンリーたちはどうしたよ、とかとか。 一応今回でぼんやり話の核部分は見えたんですが、それでも謎だらけ。トマトクンのことはかなり後のほうにならないとわからないでしょうから、もう諦めましたが。 しかし一応決着はついたものの、アロンズが生き残りました。アロンズを助けたのって…ルイ・カタルシス(今は猫)…。ルイたちはなにをしたいんでしょう。アロンズに「ぼくらと一緒に世界を再生しませんか」って言ってたから、それが目的なんだろうけど、色々謎なんだよなー。彼らはトマトクンとどういう関わりがあるのか。彼らの計画にマリアはどう関わるのか。わざわざずっと探していたくらいだし、マリアと出会った時のトマトクンの反応からしても、マリア自身に何かとんでもない秘密があるんでしょうけど…。Ⅳ巻でルイたちに見つかってしまいましたし、気になる。 ああでも、アロンズはこのまま死なせてあげた方がよかったような…。彼はあまりにも純粋すぎたから、大量虐殺をしたんだろうし、このままではまた苦しむだけですよ。いや、でも理想があればいいのかな。 リクは幸せになってよかったです。意外にあっさりルカと結ばれましたが、本人が幸せなら…。それに彼の出現で、マリアがますますアジアンについて悩むのは確実ですからね! 次回はⅣ巻以降ずっと出番のなかったアジアンが、話のメインになる模様。ジェードリ編では、マリアやリクの回想にしか出てきませんでしたからうれしいです。アジアンがいなくても面白かったんですが、やっぱり薔薇マリは、ツンデレ・マリアと変態ストーカー・アジアンの絡みがあってこそですからね! それにアジアンもかなり謎な人物ですし、楽しみです。マリアがアジアンにきっぱりお別れを告げようとしてるのが心配ですが、今回もいざというときに彼を思い出していたので、そう簡単にさよならということにはならないはず。 次は何ヵ月後かな。
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2007.06.03 Sun
輝夜姫11~15 清水玲子
婚約者候補の1人・菊の宮を無意識に惨殺し、愕然とする晶の前に現れた由。彼は晶に「一緒に日本へ帰ろう」と囁くのだが…。一方、ドナーを犠牲に移植手術を行った本体たちに、起こるはずのない拒絶反応が――!?生き残りをかけたドナーたちの凄絶な戦いが幕を開ける。 (カバー折り返しから引用)
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…え、サットン。それってもしかして…。ま、守が…かっこよくなってる!!! 本体の身体に甦ったドナーのほとんどが、前よりも大人の身体だからかかっこよくなってるんですが(サットンは前の方が好き)…、守のあの変貌っぷりは反則だと思う。もうダメ。1番外見が好みなんですけど…。サングラス似合ってるし、銃器の扱いに長けてるし。弱いものいじめばかりしてた、地味で冴えない(←言い過ぎ)守があんなかっこよくなってるなんて、そりゃ皆言われるまでわかりませんよ。晶と楓の反応がそっくりで笑えました。 聡もかっこよくなってますが、性格が歪みましたね。皆、本体と人格が微妙に混ざってるから多少変わってます。 しかし皆見事に世界の要人ですね。その理由は、15巻で「月の石」のことと共に明らかになりましたが。 1番すごいのは、イギリス皇太子のミラーと中国を支配する李家の女当主・晶ですけど、ロシア等を支配するマフィアのボス・守もすごい。というか似合いすぎw あと、逆ハーレムが出来上がりましたね。ドナーは皆晶大好き。これもかぐや姫の力か。でもその中で、サットンが怪しい方向に…。 15巻の最後のあの台詞って、ミラーが気になって仕方ないという風にしか読めないんですけど…。ミラーが晶を抱きしめたときも不機嫌だったのは、晶に嫉妬してたからとしか見えない…。どうしたサットン。 最近、ミラーは丸くなったというか大人しくなったよな、と思ってたんですが、間違いでしたね。12巻でよく分かりました。 相変わらず自分に言い寄る者や、女と間違えた奴には容赦ないというか…。瓶を割ってそれを突きつけるのはどうかと思うよ。 イギリス国王はムカつく人ですね。ミラーを汚いもの扱いした挙句、男娼呼ばわり。ジュリアンのことまで侮辱したとなれば、ミラーもぶちきれます。「少なくともオレは、あんたよりましな人間になってやる!!」と言った時はよくぞ言った!とすっきりしました。 続きも待ち構えてるので、さっさと読みます。ミラーと守が活躍してるといいです 関連記事:『輝夜姫5~10』の感想
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2007.06.01 Fri
サラマンダーの鉄槌 Homicide Collection 篠原美季
華奢で端麗な顔立ち、少年っぽさの漂う神原瑞希。彼の上司である御堂千祥もまたモデル並みの体躯の持ち主。彼らは、その雰囲気に似合わず警視庁の特別捜査官の刑事でありよき相棒なのだが、最近の二人は、瑞希の縁談話でぎくしゃくしていた。 そんな折、業界で有名なゲームソフトクリエーターが殺された。瑞希と見合い相手の黒川美咲のデートがその捜査の鍵を握ることに!? (裏表紙から引用)
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…千祥がやばい。ホミコレ第3弾。なんかBLっぽくなってきましたね。にやけ笑いが止まらなくてやばかったです。 というか、本当に千祥がなんかおかしいですよ!?今回、千祥視点ですかと思うような文がちらほらあったんですが、あれってどうなんですか。前回の事件をきっかけに、千祥は瑞希を見る目が変わっちゃったんですか。だってふつう男に、しかも自分の相棒に、「艶かしい」とか「そそられる」とか思わないだろ?少なくとも前回まではそんなこと書いてありませんでしたよ。その上瑞希の見合い話で不機嫌だし、黒川美咲睨むし。女の子睨んでどうするよ。 しかも極めつけは、最後のアレ。瑞希がまた危ない目にあって、それで怒るのはわかります。でもアレって…。そりゃ瑞希に「なにするんだ、変態!」って言われます。しかも本人全然悪いと思ってないしー!! 本当にどうしたんですか、千祥。私的には楽しいからいいけどww お見合い話は破談になってしまいましたね。もともと瑞希にまだ結婚する気はないから、仕方ないんですけど。でも瑞希は結構黒川美咲が気になっていたみたいだし、いい組み合わせだとは思うんですよ。黒川美咲は淡々としているけど、芯が強い人でしたし。千祥に睨まれても堂々としていましたからね。でも千祥×瑞希が1番好きなので、破談になってうれしいような残念なような…。複雑。 見合いは破談になりましたが、陰謀はまだまだ続きそうですね。荻島家のタヌキーズは全然諦めてませんから(苦笑)。 しかし、瑞希のこの先が心配です。彼、貞操面に関しては鈍すぎですよ。最後の千祥の行為についても、嫌がらせとしか認識してませんでしたし。嫌がらせで、同性相手にあんなことはしません。腕とかならまだしも、首ですからね。もうちょっと危機感を持ったほうが…。 今回荻島検事の趣味(?)も明らかになりましたしね。前回から瑞希に縁談の情報とか流して味方ぶってましたが(それでも胡散臭さは抜けない)、本当に下心満載だったとは!1巻のときから、やけに瑞希に構うよなーとは思ってたんですが…。「理想が服着て歩いている」って…。しかも兄の荻島警視正に「瑞希君はお前の弟になったんだぞ」ってたしなめられてるのに、「血も繋がっていなければ、戸籍上も兄弟ではありませんけどね」って…っ!!もう突っ走る気満々だ、この人!!! 本当に瑞希は気をつけないと。身近に狼が2人! でも次巻あたり、千祥VS荻島検事が見られそうです。お互い相手のことを嫌ってるし、なまじ2人とも頭がよくて口達者なだけに、周囲の胃が痛くなるような戦いが繰り広げられそうです。楽しいですけどwww 次は、1年後ですかね。英国優先だし…。早く続きが読みたいです。 あと、そろそろ瑞希と千祥の出会い話も。瑞希18、千祥22、警察学校での出会い。これ気になるんですよ、ものすごく。 関連記事:2巻『Homicide Collection アダモスの殺人』の感想
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小説:著者名 さ行
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