「 2008年01月 」 の記事一覧
2008.01.30 Wed
マルタ・サギーは探偵ですか?4 恋の季節 野梨原花南
超ドンカンな名探偵が“恋”に目覚めるっ!?『バーチの目的はドルーシア銀行の金塊。アラン・レイ高校からの侵入が考えられる』 始まりは匿名の投書だった。真偽を確かめるべく、助手のリッツと一緒にアラン・レイ高校へ潜入する名探偵マルタ・サギー。しかし、彼は悩んでいた。臨時講師の依頼を受けて高校に来ていたマリアンナ・ディルベルタさん。彼女が話す姿を見ていると、息も上手くできない。口から心臓飛び出しそうだし。「これ、恋なのかな?」 一方、怪盗ドクトル・バーチの本来の姿であるマリアンナ・ディルベルタは、上機嫌だった。あの少年探偵は、どうやらマリアンナ(自分)への好意を自覚し始めたらしい。「いやだなぁ、ときめくじゃないか」 そして迎える“ドルーシア銀行襲撃予告”の日。恋を感じる2人の気持ちとは関係なく、“事件”は起こり、カード戦争の状況も変化する――。異世界ハイブリッド・ミステリー、恋の甘さと苦さを味わう第4弾! (カバー折り返しと帯から引用)
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長編4巻。 んぎゃあああああ!!マルタがマリアンナへの好意を自覚し始め、それと同時に彼女の正体にも気がつき始めて悶々としているのにニヤニヤ。そしてそんなマルタに恋の相談をされたりして上機嫌なバーチにニヤニヤ。…してたら、最後の最後にこんな鬱展開が待ち受けてるなんてー! これはリアルタイムで追いかけてたら、「は、早く続きを!」と叫びたくなるような凶悪な終わり方ですね…。 カード委員会からの通達の方は、3巻で伏線があったしいつかは来るだろうとは思ってましたが、まさかこんなに早くしかもあんな状況でとは思いませんでしたよ! もうひとつの「んぎゃあああああ!」な状況は、突然でしかもあっけなかったので、最初実感が湧かなかったんですよね。でもマルタが過去を思い返しながら泣き叫ぶところでちょっと涙が…。 きっと何とかなるんだろうとは思いますが、それでもこれは辛い…。最後の数行が、また…。 とまあ、終盤はあれでしたが、それまではいつもどおりのゆるゆるさで面白かったです。 リッツとマルタの関係は本当に好きなんですよねー。今回の会話も、やっぱりじんわりきました。 あとデアスミス。あとがきでも書かれてましたが、彼いつの間にこんなにバーチに親しげになってたんでしょうね。2巻でバーチに何をしたか忘れたのか?と訊きたいぐらい。2巻ではバーチを馬鹿にするようなことを言いまくってたのに、本当にどうして…。意外にお茶目なところもあるのが発覚したので、何かだんだん印象が変わってきました。 そしてまた、クレイとの関係に萌えた。続きが気になるので、さっさと5巻読みます。次は初っ端から暗そうだなあ…。 関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか?3 ニッポンのドクトル・バーチ』の感想
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2008.01.30 Wed
購入予定の2月新刊
本 ・2/1 薔薇のマリア Ⅸ.さよならの行き着く場所 十文字青(スニーカー文庫) ・2/1 オペラ・アウローラ 君が見る暁の火 栗原ちひろ(ビーンズ文庫) ・2/1 宮廷神官物語 少年は学舎を翔ける 榎田ユウリ(ビーンズ文庫) ・2/1 聖霊狩り 神に選ばれしもの 瀬川貴次(コバルト文庫) ・2/1 ダナーク魔法村はしあわせ日和~ただしい幻獣の飼い方~ 響野夏菜(コバルト文庫) ・2/9 THE DAY Waltz 2 前田栄(ウィングス文庫) ・2/9 マルタ・サギーは探偵ですか?6 オスタスの守護者 野梨原花南(ミステリー文庫)
マンガ ・2/19 スキップ・ビート! 18 仲村佳樹(花とゆめコミックス) ・2/19 しゃにむにGO 28 羅川真里茂(花とゆめコミックス) ・2/20 東京ゴースト・トリップ 6 葉芝真己(いち*ラキコミックス) ・2/25 ニコイチ 4 金田一蓮十郎(ヤングガンガンコミックス)
今月は小説は上旬に、マンガは下旬に集中してますね…。 『薔薇のマリア』の新刊と『オペラ』の最終巻が気になる~。薔薇マリはアジマリがたっぷりあると嬉しい♪ オペラはどんな結末になるんでしょうか。 『聖霊狩り』は久しぶりの新刊。
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2008.01.29 Tue
マルタ・サギーは探偵ですか?3 ニッポンのドクトル・バーチ 野梨原花南
マルタ&バーチが、“日本”に出現す!?そこは馴染み深い自分の家だった。日本の蓑崎の――異世界・オスタスに飛ばされてから何度かは、帰りたいと思った気がする場所。オスタスでは少年探偵マルタ・サギーであり、日本では元男子高校生の鷺井丸太は、呆然と呟く。「っていうか、なんで戻ってるの?」「まあ、ともかく君。何か私に振る舞い給え」「……しかも、バーチまで一緒だし……」 始まりは、探偵助手リッツが昏睡状態に陥ったことだった。謎のカード使いの仕業だとわかった時、マルタも好敵手たるドクトル・バーチと共に、カードの力の発動に巻き込まれ――気が付けば日本に戻っていた。ずっと、独りぼっちだった生まれ故郷に。 謎のカード使いの目的は一体何なのか?オスタスでのことが嘘みたいな“元いた世界”を前に途方にくれるマルタに、バーチは悠然と微笑みかける。 「どこに居たって“世界の謎”を解くのは名探偵の役割だろう?――おそれるな。自信を持て」 “自分の居るべき世界”の意味に迫る、異世界ハイブリッド・ミステリー第3弾!! (カバー折り返しと帯から引用)
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長編3巻。 やっぱりバーチとマルタの会話はいいなあ。バーチにとっては物珍しいマルタの世界。色々マルタに訊くバーチと、それに答えるマルタがいいです。あとバーチが可愛い美少女に変装した時のマルタの反応とかもよかったです。そしてさりげなくマリアンナの事を訊くバーチにニヤニヤ。マルタの部屋とかも、ここぞとばかりに探ったんじゃないかと予想。てか、ベッドの下を覗いたんだからそうしてたんですよね。ニヤニヤ。 デアスミスは2巻の時よりも不気味さが薄れた気が。今回は意外に気さくだったから? やってることは相変わらずですが、以前よりは嫌いじゃなくなりました。 あとクレイとデアスミス、結構仲いいんですね。デアスミスが思ったよりクレイを信頼していて、気さくに話しかけてたので驚きました。ただの駒としてしか扱ってないかと思ってたので。眠っているクレイを起こさないようにするデアスミスとか、ちょっと2人の関係に萌えたのは秘密です、秘密w リッツがマルタに言われて戻ってくるシーンはじんわりきました。やっぱりここの家族愛も好きだなあ。リッツの言うとおり、こういう時の丸太は本当に優しいからまたたまらないんですよね。あんなふうに言われたら、泣けてくるよ。 できればこのままでいられたらいいんですが、最後の辺りを見てるとそうもいかなそうな気が…。うーん、どうなるんだろう…。 関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.2』の感想関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか?2 冬のダンス』の感想
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2008.01.27 Sun
火の国、風の国物語2 風焔相撃 師走トオル
その者、気高き風の女王の盟友。神話の中より生まれ出で、軍勢の守り手と共に戦場を駆け抜ける猛き戦乙女。この戦には必ず勝たねばならない。たとえいかなる犠牲を払ってでも。青年は城壁から平原を見下ろしていた。敗北は反乱軍の解体と同義なのだから。 不落として名高い城砦を陥落させた反乱軍の若き指揮官・ジェレイド。だが、まだ一息つくには早い。目の前には王国軍の大群が迫っていた。 一方、アレスの姿は戦場になかった。著しい戦果を上げた彼は仲間の嫉妬をかい、戦果の報告の命で王都に帰還する。王女・クラウディアの力を借り戦線へ復帰を果たす彼を、さらなる試練が待ち受けていた。 トゥールスレン平原で対峙するは王国軍一万に反乱軍一万四千。英雄激突! いざ開戦の時!! (カバー折り返しとP7から引用)
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今回は第一次トゥールスレン攻防戦の終焉まで。 いやーすごい! 今回反乱軍改めてベールセール解放軍の強さをまざまざと見せ付けられた感じです。 まずジェレイドの智謀がすごいですね。途中のミーアとの言い争いには違和感を感じていたので、事実が明らかになった時はやっぱりかーと思ったんですが、その後に明かされた長期に渡る罠には驚かされました。1巻の戦いがこう繋がるとは! さらに〈風の戦乙女〉ことミーア。彼女の風の黒魔術もすごいし、求心力も相当なもの。 どちらが欠けても今までの快進撃は為し得なかったでしょう。真面目に訓練もしてるようだし、王国軍はうかうかしてると本当に大変なことになりますよー。 ただ、ジェレイドもミーアも危険な状態にあるので、それ次第ではどうなるか分かりませんが。 王国軍の方はというと…んー内輪揉めが…。確かに出る杭は打たれるとは言いますがねー…、もうちょっと状況見ろよ、と言いたくなります。解放軍を甘く見ていたんでしょうが…。 王都でも何やらきな臭いですし、アレス虐めもまだまだ続きそうだし、アレスの今後が心配です。ジェレイドも本格的にアレス排除に乗り出すでしょうし。 でもクラウディアとアレスの会話はよかったです。んーツンデレツンデレw ニヤニヤが止まりませんww ただクラウディアの問題はそう簡単には解決しないし、今の状況ではますます難しいところですよねえ…。どうにかならないものか…。 色々な策略の果てに始まった戦いは興奮しました。特にアレスとミーアの初対決! ひとまず今回は引き分けで終わりましたが、これからどうなるか気になるところ。 しかもとんでもないところで終わったので、早く続きが読みたいです。でも次は雑誌で連載されていたジェレイド主役の話のようですね。こっちも読みたかったので嬉しい。 しかしこれ、どういう結末になるのかなあ…。先が読めない。 関連記事:『火の国、風の国物語 戦竜在野』の感想
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2008.01.25 Fri
マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.2 野梨原花南
「せっかくの無人島なんだ、ロマンスを楽しみたまえよ探偵」異世界の都市・オスタスで活躍中の“名探偵”マルタ・サギーと、その好敵手たる怪盗ドクトル・バーチ。二人に関わる人々の苦労は絶えない。 マルタの助手兼名探偵事務所を取り仕切る、リッツ・スミス少年、曰く。「というか、探偵を名乗る前に人間としてもっとしっかりしろ、という感じがします。マルタの場合」 バーチの執事兼運転手兼その他もろもろのゴブリンのジャック、曰く。「ドクトルは、詰が甘いところがあるんです。だから、あの盆暗探偵に関わると碌なことがない」 それでも二人は、惹かれ合うように対決を繰り返し、異口同音にこう微笑むのだ。 「だって、あの怪盗(もしくは探偵)は、なんとも――楽しいじゃないか?」 “完璧な探偵にして全く探偵ではない”名探偵と、美学を貫く怪盗。そして、彼らを巡る人々の奇妙で優しい関係を綴る、短編集第2弾! (カバー折り返しとP95から引用)
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4冊目にして短編集2巻。 ・第1章 さよなら、私のマリアンナ マリアンナに惚れたヘボ詩人がマルタに恋の架け橋を頼む話。 うん、迷惑極まりないヘボ詩人でしたね。よりにもよってマルタに頼むなよー。まあそのおかげでマリアンナとマルタの会話があったんですけど。 意地汚くお菓子を取り合うリッツとマルタが笑えました。 ・第2章 ドクトル・バーチに愛の手を 短編集1巻の第5章と関連する、バーチがリーサー氏に何とかお詫びを入れようとする話。 ああ…ネラスが繁殖してしまったんですね…哀れリーサー…。 マルタとマリアンナの会話にはニヤニヤ。何だかんだ言ってお互い気になってるんだなーw オチは…エシのすることですからね…。なんかバーチが可哀相になりました。 ・第3章 紅白珊瑚礁 バーチとマルタが無人島に流される話。 あああもったいない! マルタはバーチを男だと思ってるし、マリアンナ=バーチと知らないから仕方ないんだけどさー!! せっかくバーチがサービスしてくれたのにー。 最後にバーチが仮に女でもロマンスは生まれないとか言ってたマルタ。マリアンナにはちょっとときめいてるのにねーとニヤニヤ。 ・第4章 探偵捕わる。 探偵Mの秘密を探ろうとする記者に、マルタがさらわれる話。 んー、やっぱりカードは危険だなー。カード使いにとってカードはかなり大事なものだからマルタが激怒するのも仕方ないんですが、あれは相当怖かったです。圧倒的な力に酔っていたというか。ジャックが止めてなかったらやばいことになっていたでしょう…。 これを読んで、カードが持ち主以外に触られるのを嫌がるのがよく分かりました。これから考えると、2巻でのマルタの行為はカード使いにとっては本当にショックなものだったんですねー…。 バーチとマルタの会話が全くなくて残念。マルタをかなり心配するリッツは可愛かったです。 ・第5章 ニセ探偵のセレナーデ マルタとバーチの偽者が現れる話。 “名探偵”などのイレギュラーカードを作っている人物登場。彼が仕えるS氏って誰なんでしょうか。カード戦争の謎はまだまだ解けそうにありませんね。 マルタとマリアンナは本当にいいw お互いにニコニコと冗談(一部本当)を言ってるかと思いきや、マルタが直球でデートに誘ったときは萌え転げました。いい感じいい感じww 王子はいい性格してましたね。侮れん。 しかしどんなに女王陛下の為に探偵Mの存在は秘匿されるべきと念を押していても、これだけ活躍してたら多少は情報が漏れると思うんですよねー。人って口が軽いし。マルタ、『名探偵事務所』開いてるし。大丈夫なのかな。 関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.』の感想関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか?2 冬のダンス』の感想
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2008.01.24 Thu
24日の購入本
・火の国、風の国物語2 風焔相撃 師走トオル(富士見ファンタジア文庫) ・マルタ・サギーは探偵ですか?4 恋の季節 野梨原花南(富士見ミステリー文庫) ・マルタ・サギーは探偵ですか?5 探偵の堕天 野梨原花南(富士見ミステリー文庫) ・賢者の石(エリキサ)7 沈黙の島 秋乃茉莉(ぶんか社コミックス)
最近本屋行く時間がなかったんです…。ついこの間、最寄り駅のすぐ横にあったTSUTAYAがリニューアルのために1ヵ月半ほど閉店しちゃいましてねー。おかげでふっと寄れる本屋が家の近くになくなってしまいました。 『マルタ・サギーは探偵ですか?』は4と5が家になかったので、購入。
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2008.01.23 Wed
マルタ・サギーは探偵ですか?2 冬のダンス 野梨原花南
“名探偵”マルタ、「カード戦争」デビューします!!「わたくし、カード戦争委員会から参りました。――マルタ・サギーのフォローをするために」 シェリー・オーウェンは微笑んでそう告げた。 異世界・オスタスで、名探偵事務所を営む“完璧な探偵にして全く探偵でない”マルタ・サギー。あらゆる世界の法則を捻じ曲げる“名探偵”のカード使いである彼は、カード戦争から逃れられない。カード戦争は、誰が何のために始めたのか? 世界の神秘に通じるその謎を巡って、ドクトル・バーチが属するフィランシェ教室もまた、動き出す。それはマルタの助手・リッツの過去へと続く、ある人物の登場をも意味していた――。全てを受け止め、マルタは笑う。 「負い目があるとわかっているなら、それを打ち消さなくちゃいけない。僕だって、それくらいのことは解るようになったんだよ」 新感覚カードバトル・ミステリー、新展開突入! (カバー折り返しと角川公式サイトから引用)
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長編2巻。 面白いことは面白いんですが、今回はカード戦争とリッツの過去が平行して進んだために中途半端な感じがしてしまいました。カード戦争をばっさり切り捨てればよかったんじゃないかと思ったけど、本当はこっちがメインなんですよねー。ううむ…。 カード戦争には、色んな人がいるんですねー。対戦の時はやけに堂々としているマルタがかっこよく見えました。しかも挑発するようなことまで言ってるし。いつもだらだらとして子供っぽい人には見えませんな! 2度目の対戦の方は怒っていたから、少し怖く見えましたね。普段のマルタなら絶対に人を力でひれ伏させて脅すようなことはしないだけに、あれは怖かったです。“名探偵”のカードは、カード使いにとっても脅威…。 あとアウレカ。まあ…そう簡単にはくたばらないとは思ってたけど…見事にピンピンしてるわー。性格も相変わらず。でもなぜか憎めないのが不思議。 リッツの過去に関しては、ウィリアム最悪。野梨原先生の作品の中でもここまでいけ好かない奴は初めてですね。お前は自分の弟をなんだと思ってるんだー! 人を自分の駒としてしか見ていないのが見え見えな上に、手段を選ばず常に笑っているところが嫌です。バーチもそりゃ嫌うよ…。これからも暗躍しそうで嫌だなあ…。 最後のマルタ&バーチ(マリアンナ)、リッツ&ジョゼフィーヌはいいですねえ。マルタ×マリアンナ好きとしてはたまりません。そしてリッツ&ジョゼフィーヌも初々しくてニヤニヤw 今回はラブがちょっと少なかったですが最後ので満足。もっと多い方がいいですけど! マルタとリッツの家族愛もよかったです。 関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s.』の感想
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2008.01.22 Tue
シュバルツ・ヘルツ ゲスタァン ―カラクムルの機械神― 後編 桑原水菜
雑誌Cobalt12月号に掲載。 ジュードは大怪我を負い、ケヴァンは動く謎の石像に飲み込まれ連れ去られてしまった。残されたアイザックは、ケヴァンを助けるためにアイアン・ビーと手を組むが…。
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ここしばらく本屋に行く時間がなかったんですが、どうしても気になって今日これだけ買ってきました。 表紙のケヴァンがかっこいい! 外見15歳とは思えない大人っぽさです。そしてジャガーも、目を閉じて額をケヴァンに押し付けてるのが可愛いw ケヴァンのワイが金色ジャガーというのは納得です。 ケヴァンを助けるために、ビーの申し出もあってやむなく彼と手を組むことにしたザックですが…完全に遊ばれてるよ。腹芸のできないザックにはやっぱり手に負えない相手でしたね。ビーはザックをからかって楽しんでるのがよく伝わってくるw ザック的には勘弁してほしいでしょうが、ビー&ザックは結構いいコンビだと個人的には思います。超騎士はどんなにいけ好かない相手でも(ヘルムートとか)先輩なのでザックも基本的に丁寧に接していますが、ビー相手だとあまり遠慮してない分年相応の感じが出てる気が。特に「グ……ム、ムカツク……」なんて、普段言わないから新鮮で新鮮で。またそのうち一緒に行動しないかなー。1番見たいのは、『ソロモンの鉄仮面』の時のような、ケヴァン・アラン・アイザックの3人とビーの会話ですが。あれはよかったww 調査中のビーのたらしっぷりは、らしいなと笑ってしまいました。 次々と出てくる遺跡等の名前は、前にテレビや本で見ただけあっておおー!と感心。当然ですけど、やっぱり知ってるのと知らないのとでは違いますねー。 で、途中で明かされた「チャイ」の正体。確かに言われてみれば…。マリアがケヴァン…ヤシュのお嫁さんになると夢見ていたということは、それだけチャイが弟弟子のことを何回も何回も誇らしげに語って聞かせたということですよね…。このことや、最後の流れ星のシーンからも、ヤシュとチャイが本当に仲良かったのが窺えて切なくなりました…。 巨大石像暴走シーンでは、ザックがある意味1番可哀相だった気が…。ひとまず…ファーストキスじゃなくてよかったね! 超騎士の体液を摂取したビーはすごいすごい。強壮剤にしても程があるだろ! 彼のおかげでケヴァンが助かったわけですが、それでもパワーアップしすぎです。 その後はまさしくケヴァンの独壇場。いいところは彼が全部持っていきましたw 全てが終わった後、ケヴァンの前で顔を覆って泣くマリアが切なかったです…。 で。最後は…萌えの宝庫だ…。ザックと2人きりで空を見ながら、珍しく気弱なことを吐くケヴァンには切なくなったんですよ。特に年齢云々のところで、彼のコンプレックスを思い出して、言葉の裏にかなりの苦悩が潜んでいるだろうことが分かったから。…でもね。 その直後のザックの行動に、全てが頭の中から吹っ飛びました。グッジョブ、ザック! そりゃあんなケヴァンを見たら慰めずにはいられませんよね! 体格然萌え!! 身長だけでも、確か20cmぐらい違いますからねー。それに15歳と19歳じゃ、体格もかなりの差があるでしょうし。あー、萌える。 さらに、その後のケヴァンの言葉には悶絶しましたw これが前回出てきた「人に甘えること」というジュードの課題の答えですか! 半世紀かけて出した答えは、ケヴァンらしく不器用で遠まわしですが、それでも可愛すぎるww 甘えられるようになったんだなあ…。 しかしジュード…全く出てこなかったのが泣ける…。トゥアル師との会話が見たかったなー。師匠は予想以上に一癖も二癖もある性格してたので、ジュードとケヴァンを巡っての争いをしたらさぞかし面白いことになっただろうに…。その場合、2人の師匠に挟まれたケヴァンは大変そうですがww しばらくは邂逅編があるから、ゲスタァンはお休みかな。 関連記事:『シュバルツ・ヘルツ ゲスタァン ―カラクムルの機械神― 前編』の感想
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雑誌感想
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2008.01.21 Mon
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸 入間人間
まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど。御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。 ――あ、そういえば。今度時間があれば、質問してみよう。 まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。 第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。(カバー折り返しと帯から引用)
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1巻。 裏表紙にブルブル。表紙のまーちゃん、可愛く立っているだけかと思いきや、そんなもん後ろに持ってたんですかー! みーくんとまーちゃんは幼い頃一緒に誘拐され、1年もの間監禁されていたため、どこか歪んでしまった2人。まーちゃんが起こした誘拐事件を見守るみーくん、という設定に、どれだけ暗い話なのかと期待していたんですが…むしろ軽い話に見えてしまうのは何故? 多分これは登場人物たちの軽快な会話のせいなんだろうなー。しかも常に冗談を言いまくっているみーくんの一人称で進むから、余計。まーちゃんもみーくんの前でだと、幼児退行気味ですからね。 ただ屋上のシーンはドキドキしました。まーちゃん、まさしく ヤンデレ。そこで飛び降りるみーくんもみーくんですが、本当に浮気した場合、「そんなのみーくんじゃない!」と言われて殺されかねないですね…ブルブル。 誘拐事件をどう隠蔽するかというところに連続殺人事件も関わってきて、その果てに明かされた真実にはやられた!という感じでした。ところどころ引っかかってはいたんですが、そういうことだったんですねー。みーくんを大切に思う人からすれば、今の2人の関係はとても容認できるものではないんでしょうが、最後にあったとおり幸せは人それぞれですから、みーくんがそれでいいと言うならどうしようもない…。でもみーくんって、いつも嘘ばかりついてるから、本心が見えにくいんですけど。 基本的にノリが軽かったですが、合間合間に差し挟まれる過去話にはぞくっとさせられるものがありました。これは確かに発狂したくなる。まーちゃんが嫌な記憶を消して「みーくん」だけを求めるのも、みーくんが心を眠らせて道化を演じようとするのも、生きていくために必要なことなんですよね…。 面白かったかというと非常に微妙なところですが、色々気になるので続きもそうのうち読もうかと思います。2巻は確か積まれていたはず…。 「男という点を全く考慮していない」というみーくんの本名が気になるんですが、やっぱり明かされないままでしょうか…。
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2008.01.20 Sun
マルタ・サギーは探偵ですか? a collection of s. 野梨原花南
「探偵がいて、怪盗がいる。その関係の美学をおわかりにならないというのは、いかにも野暮ではありますまいか」“名探偵”マルタ・サギーを知る人々は語る。まずはオスタス市警のトーリアス警部。「得体は知れないが……まぁ悪い奴じゃない」 続いて苦労性の探偵助手リッツ・スミス少年。「あんな奴、推理もへったくれもありません」 そして盗みの芸術的手口と、独特の美学からオスタス市民に愛され、自らマルタ探偵の好敵手を名乗る怪盗ドクトル・バーチ。「彼の“力”の僕になるのも、楽しいものだよ」 舞台は異世界オスタス。そこで活躍中の“完璧な探偵にして全く探偵ではない”マルタ・サギー。彼が手がけるのは、クセのある難事件ばかり。だから“名探偵”は微笑むのだ。「僕ができるのは、“謎を解くこと”だけです。そしてその過程でみなさんが何を見たとしても、口にしていい事実はただひとつ。すなわち――“マルタ・サギーは名探偵である”」 全く新しい推理法で、探偵小説に新風を巻き起こすハイブリッドミステリー、初の短編集登場! (カバー折り返しとP23から引用)
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2冊目にして初の短編集。 といってもほとんどはただの番外編ではなく、本編に繋がるものばかりですが。かなり重要な訳を抱える助手登場とか、クレイたちの暗躍とか。 ・第1章 その1 探偵M氏に助手はどうです?/その2 ドクトル・バーチはそのころ何を? リッツが助手になるまで。 相変わらず“名探偵”の力は胡散臭いな~。最後の数行は意味深。 バーチがいつの間にかマルタにメロメロになっているのにニヤニヤ。最後におめかしするところとか、本当に「女心は不思議」ですね。 ・第2章 マルタ・サギーの三日間 マルタが記憶喪失になり、バーチがかくまっていた三日間の話。 ラッキー!とばかりにマルタを独占しようとするバーチに再びニヤニヤ。「弱った姿も、また、いいな」とか、どんだけ好きなんですかバーチ。一緒に祭りに行く約束してたのに、結局ダメになってしまったのが残念。あともうちょっと記憶戻るのが遅かったら! ・第3章 リッツ・スミスは十五歳 リッツの誕生日を祝う話。 ストーカーのようにマルタの後を追いかけ、ケーキを渡すバーチに三度ニヤニヤ。しかもその後ぎゃあぎゃあ恥ずかしがっているバーチが可愛いw 確かにあの時のバーチは、いつもの優雅さはどこへやら、相当どもりまくりでしたからねー。 リッツとマルタの最後の交流シーンがよかったです。リッツはどんな事情を抱えているのかな。5章を見ると、クレイの主人絡みのようですけど。 ・第4章 探偵M氏の迷宮入り事件 マルタが犬を拾う話。 “名探偵”のカードがあるのに迷宮入り!?と思ったら、そういう経緯ですか。いい性格してるなあマルタ。 多少空回り気味ではあるけど、マルタを影ながら支えようとしているバーチに四度ニヤニヤ。リッツに正体見抜かれた挙句ずばずばと言われている姿には笑えました。あとジャックはマルタのこと本当に好きじゃないんですねー。ものすごく辛辣。まあ、真面目な人から見たらマルタはかなりいい加減ですからね…。 ・第5章 研究対象マルタ・サギー 青薔薇をバーチから守ると同時に、お金の為にある博士の研究対象になったマルタの話。 キツイ事を言いながらもマルタのことを心配しているリッツにニヤニヤ。ツンデレツンデレw最後の買い物シーンではじんわりきました。マルタはいい加減ではあるものの、優しいしなんか放っておけないんですよね。 今回の事件の裏ではクレイが暗躍していましたが、彼がマルタの前に姿を現すのはいつでしょうか。名前を聞いただけでもあの反応だったから、実際に再会したらやばいんだろうな…。 ということで、終始バーチとマルタのやり取りにニヤニヤしていました。どうしてバーチがマルタに惚れたのかが気になる! 何があったんですか!! あとやっと自分の中でマルタのキャラが固まってきました。1巻の最初と最後ではマルタ、かなり変わってましたからねー。固まった現在は、マルタがなんだか可愛くそしてかっこよく見えるよw 関連記事:『マルタ・サギーは探偵ですか?』の感想
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2008.01.18 Fri
宮廷神官物語 選ばれし瞳の少年 榎田ユウリ
「おまえが慧眼児であろうとなかろうと、いつか必ずお前を必要とする相手に巡り合う」古き良き伝統の国・麗虎国。美貌の宮廷神官・鶏冠は、王命を受け、次の大神官を決めるために必要な「奇跡の少年」を探している。奇跡の少年は、人の悪しき心を見抜く目を持つらしい。しかし候補として出会ったのは、可愛らしいけどやんちゃ坊主の天青!「この子にそんな力が・・・?」と疑いつつ、天青と、彼を守る凄腕の青年・曹鉄と共に、王都へ旅することになり!? 榎田ユウリ渾身の、珠玉のアジアン・ファンタジー堂々登場!! (裏表紙とP91から引用)
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1巻。 これからはBLと普通のファンタジーで名前を変えるようですね。分かりやすくていいです。 榎田先生は、『神話の子供たち』シリーズも気になってるんですが、積んだまま…。 ほぼ男しかいませんが、変に妖しくならず、でも萌えツボはしっかり押さえてあって面白かったです。話もいいですが、キャラもいい。特に無表情だけど天然でお人好しの鶏冠がいい味出してます。『肉』のシーンとかサイコー。神官といえども人間だもんねw 今回は鶏冠たちの旅がメインで、最後に大神官候補の見分。最初は貴族ということであまり信用していなかった鶏冠を天青と曹鉄が信頼していく様子を、丁寧に描いていてよかったです。特に鶏冠と天青の会話は兄弟のようで微笑ましいですねー。最後のシーンは、本当にお互いのことが大切なんだなと、ニヤニヤしてしまいました。子供の涙は無敵w 鶏冠と曹鉄のコンビも好きです。鶏冠をからかうあたりとかいいですね。 萌えますね(ぇひとまず大神官候補の見分は済ませたものの、問題は山積み。いつの間にかすごい立場に立たされてしまった鶏冠や天青たちがどうなるのか気になるところです。あと飄々としつつも国のことをちゃんと考えてる藍晶王子の出番が多いと嬉しいかな。
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2008.01.16 Wed
マルタ・サギーは探偵ですか? 野梨原花南
「皆さんが公に、あるいは私的に発言してもいいのは、マルタ・サギーは名探偵である、と言うことだけです」彼の名前はマルタ・サギー。本当は少し違うけれど、オスタスに来てからはそう呼ばれている。職業は『名探偵』。けれど推理はしないし、できない。マルタにあるのは“事件を強制的に終結”させる力だけ。彼がその力を行使すると“世界の法則さえ捻じ曲げて事態が解決”してしまうのだ。 「だってどんな世界でも働かなきゃ、生きていけないし。僕にできるのは『名探偵』だけだし」 完璧な探偵であり、同時に全く探偵でないマルタ・サギーは、如何にして『名探偵』になったのか? 彼の“秘匿されている過去”が、そして宿命の好敵手、怪盗ドクトル・バーチとの出会いの顛末が、今初めて明らかになる! マルタは、へらりと笑う。 「不安なのは、どこでだって一緒だ。だから新しい世界で、僕はどんな僕になろうか考えたのさ」 (カバー折り返しとP140から引用)
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コバルト文庫で『ちょー』シリーズなどを書いている野梨原先生が、富士見ミステリー文庫で書いているシリーズ1巻。 上のあらすじ、1巻出る前に雑誌の方で掲載された短編3本読んでるの前提な内容ですね…。カード戦争のカの字も出てきてないですよー。 探偵ものだと思ったら、カードバトルがメインでした。そういう話だとは知ってましたが、タイトルやあらすじからは想像できませんね! ただ、カード戦争に関することは前半だけで、後半はオスタスでの事件解決がメインでしたが。 で、マルタが手に入れた『名探偵』のカード。これの設定って、仮にもミステリーもの(?)としてはかなり掟破りですね…。楽しめたことは楽しめたんですけど、今回はかなり力技な感じが否めなかったので、これから先どう使うのかが問題ですね。下手したら、話がぶち壊しになりかねない…。 それから最初の数ページは、マルタが主人公とは思えないほどの無気力さでびっくり。野梨原先生らしいキャラといえばそうなんですが、いくらなんでも…と思っていたら、話が進むにつれて変わっていき、最後には結構熱血になってましたね。根ははそういうキャラなんでしょう。 なんか色々言ってますが、基本的には楽しめました。 クレイはこれからも色々暗躍しそうで、ちょっと嫌だなあ…。マルタたちの精神的ダメージを思うと。 これからマルタがオスタスでどういう生活を送っていくのか、カード戦争とどう関わっていくのか、そもそもアウレカどうなったよ等気になるので続きも読みます。 野梨原先生にしてはラブ分がほとんどありませんでしたが、あとがきを読むとバーチが短編ではマルタにメロメロになってるらしいので楽しみw
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2008.01.14 Mon
レンズと悪魔 Ⅰ魔神覚醒 六塚光
「覚悟は、ある。父さんは殺されたのに、正義は為されていない。神が正義を執行しないというのなら、悪魔に力を借りるしかない」「契約しないのか、氷結の魔神(ルナ・ルガ)と? 八眼争覇(ディアボリックパーティ)が始まるぞ」美貌の首都(ブルティエール)に帰還したエルバに次々と襲いかかったのは悪魔召喚士。それは奇妙な紋様(クリプト)が刻まれたレンズを装着して独自の生体装甲を召喚した異能者だ。危ういところでエルバを救った少女テッキは、番外地に建つバベルハイズ博物館へと誘う。そして、エルバが片瞳に隠し持つレンズ――父の遺物を覚醒させ、ともに戦えと迫るのだが……!? 無限闘争(デモーニッシュ・バトル)の火蓋が今、切って落とされる! (裏表紙とP346から引用)
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『レンズと悪魔』1巻。 他の参加者と戦い勝ち残った者が望みを叶えられるというのはよく見かける設定ですが、戦い方が変わってますね。紋様が刻まれたレンズを装着して各々の悪魔を召喚。このレンズという概念が珍しいです。途中ルナが言っていた「デジタル情報」とかから考えると、大昔科学が反映していたものの滅んだ世界なのかな? 戦いも面白いことは面白いですが、気になるのはこの先エルバが払わなければならない代償。アンテノラの言葉から考えても不吉なことが待ち受けてそうだし、魔王も参加者たちの覚悟を試す気満々ですからねえ…。そもそも「自分の望みを叶えるために、他の人の願いを踏み潰す」というのはキツイものがありますし。これからどうなっていくんでしょうか。 コメディもあるのがいいですね。てか、テッキの万力…。美少女なだけに、衝撃的なものが…。 あとエルバの「この世において存在を許せないもの三つ」が笑えますw 毎回毎回変わってるんですけど!? 大真面目なシーンであれを言われると、緊迫感台無しww 続きも追いかけていこうと思います。
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2008.01.12 Sat
タザリア王国物語3 炎虐の皇女 スズキヒサシ
「あなたが手にしている命も時間も、わたしが与えたものだということを忘れないでちょうだい。あなたはわたしの温情によって生かされているのよ」ついにタザリア王へと昇りつめたジグリット。だが、行く道は平坦ではなかった。脆弱な少年と見くびった有力貴族達は結集し叛旗を翻す。国力の中枢を担う彼らに対し、圧倒的に不利なジグリット。深い洞察とわずかな光明に賭け、決戦に臨むが!? 一方、タザリアにとって最も危険な男、ゲルシュタイン皇帝アリッキーノは虎視眈々と隣国の情勢を見つめていた。彼は思わぬ布石をうつ。リネアとの婚姻を求めてきたのだ。ジグリットは難色を示すが、意外なことにリネアは……。 この先、タザリアはかつてない激動を迎えることになる!! (カバー折り返しとP342から引用)
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3巻。 容赦なさ過ぎですよスズキ先生!まさしく急転直下。ここまで凄まじい展開になるとは思ってませんでした。 1~4章はVS上級貴族。思ったよりもデザーネの息子たちが小物で、あっさり退場したのは意外でした。もうちょっと引っ掻き回してくれると思ったんだけどなあ…。でもジグリットも赤面するほどの恥ずかしいセリフを真顔で言っちゃうファン・ダルタには萌えw 君はどんだけジグリットラブで、しかも嫉妬深いのww 5~8章は、ついにゲルシュタイン皇帝アリッキーノが動き出しました。いやー、予想を上回るヤバさ。「情事」での趣味は想像したら相当グロかった…。彼の唯一の妹ノナも、さすが兄妹というかなんというか…10歳にしてあのヤバさ。無邪気なところがまた恐ろしい。2巻で道化が言っていた魔道具使いは彼女のことなんでしょうね。とにかくこの兄妹がいるんじゃ、本当に手強そうです。碑金属のこともありますしねー。あれがある限り、ゲルシュタイン軍って無敵…。 で。今回タイトルにもなってるリネア様。ついにやった…! まさしく ヤンデレ。いやでも、デレ部分一切ないですね。そうなるとヤンヤン? でもヤンというより、ただのサドな気がしなくもない…。ひとまず愛情表現が歪みまくりです。こんな愛され方やだ。でも密かに顔を赤くしてるリネア様に不覚にもちょっと萌えた。てか、リネア様未だに自分の気持ち自覚してないんですか。 彼女がこれからどういう行動に出るのか非常に気になるところです。スズキ先生の言うとおり、ここで終われば彼女的にはハッピーなんでしょうけどね…。 ラストは本当に衝撃的でした。ただで終わるはずがないとは思っていましたけど、まさかあそこまで酷い展開になるとは思いませんでしたよ! 久しぶりに主人公があんな酷い目に遭うのを見ました…。 ジグリットやファン・ダルタたちがこのまま終わるはずもないので、どう事態を打開していくのか気になるところ。あとがきによると、アンブロシアーナやナターシも次から関わってくるそうなので、どうなるんでしょうか。早く続きが出ますように。 関連記事:『タザリア王国物語2 黒狼の騎士』の感想
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2008.01.11 Fri
10・11日の購入本
・タザリア王国物語3 炎虐の皇女 スズキヒサシ(電撃文庫) ・レンタルマギカ ~魔法使い、貸します! 三田誠(角川スニーカー文庫) ・宮廷神官物語 選ばれし瞳の少年 榎田ユウリ(角川ビーンズ文庫) ・空(くう)の呪縛 前田珠子(集英社コバルト文庫) ・お狐サマのから騒ぎッ! かたやま和華(B's-LOG文庫)
タザリア以外は全部古本。皆年末の大掃除で売るのか、年明けの古本屋はいいのがたくさんありますのう。他にも気になるのたくさんあったんだけど、さすがに自粛しました。 で、ここ数日全然本読んでなくて、さすがに禁断症状が出始めました。ということで、タザリア読むぞー。リネア様が何をしでかすのやら…。
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2008.01.08 Tue
タザリア王国物語2 黒狼の騎士 スズキヒサシ
「わたしの忠誠はすべてあなたのものです。あなたが仰ったように、わたしの死さえ、あなたのものです」運命の悪戯でジューヌ皇子と入れ替わってしまったジグリット。生来の賢さでジグリットは巧妙に皇子になりすます。一方、黒の騎士ファン・ダルタは過去の妄執に囚われていた。ジグリットがいない喪失感に蝕まれる騎士。そんな彼を救ったのは、ジグリット本人であった。ジューヌ皇子に光を見た騎士は、彼がジグリットであると確信する。それは信頼し合う者たちの再びの邂逅であった。 だが、運命はジグリットに平穏を与えはしなかった。タザリア国王クレイトス急逝。それとともに暗躍を始める有力貴族たち。ジグリットと黒の騎士は、自らのために戦うことを決意するのだが!? (カバー折り返しとP181から引用)
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皇子の影武者であったジグリットの物語2巻。 1巻でも思ったけど、あらすじのネタバレひどいな…。 ファン・ダルタが ジグリットにメロメロで、しかもちょっと嫉妬深い男になるとは思わなかったよ…。あらすじを読んだ時から、なんか狙ってるなあとは思ってたんですが…1巻の冷徹な彼はどこへ行った。腐女子としてはちょっと萌えましたけどねー。ジグリットを常に護ろうとするところとか。ジグリットの頭に顎を乗せるところとか。それでも、ジグリット以外には無愛想で冷徹とはいえ、やっぱり変わったなと遠い目をせずにはいられません。この2人がこんなに信頼し合うなんて、あの最悪の出会いからは考えられませんね! で、ものすごく気になったんですが… ジグリット、途中からジューヌのフリ完全に放棄してませんか?陰謀面とかの微妙さは諦めることにしましたが、とにかくこの点が気になって。最初は多少フリしてましたけど、途中からしてませんよこれ。いくら「死んでしまったジグリットのように変わろうと思った」とか理由つけても、あの『虚弱・貧弱・軟弱』(Byフツ)なジューヌがそう簡単に変わらないって! どっからどう見てもジグリットにしか見えなくて、これじゃフツ以外にも絶対疑われるよと最後までもやもやしたものが残りました。 話としては、楽しめたことは楽しめましたが…1巻の時と同様色々生ぬるいですね。あと1巻はどこぞの皇女様の言動や、最後のジューヌ死亡のためか緊張感がありましたが、今回はそこまででもなく。意外にあっさりと上流貴族たち引き下がりましたしね。ただデザーネの息子たちは相当腹黒そうですけど。まあ、緊張感がないのは、3巻にそういう部分が流れてしまったんでしょうね。 クレイトス王もあっさりと死んでしまったのでびっくり。もっとジグリットと色々あると思ったんですけどねー。ジグリットがジューヌと入れ替わっていると気づいた時の苦悩がもうちょっと見たかったです。 次の3巻はどうやらリネア皇女様が活躍するようで…。2巻では多少不気味さを見せつつも出番が少なかったためか大人しくしていた彼女ですが、1巻のあのラストからして絶対に何か仕出かす! おお、怖い…ブルブル。
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2008.01.06 Sun
マギの魔法使い 国王は求婚中! 瑞山いつき
「君が望んだことではなくても、その血脈が《宝石》なんだ。ウィザードとのかかわりを思えば、相応の義務は必要だと思わないか?」美貌の青年ウォレスらと共に旅を続ける見習い魔女のエメラルドは、並の男よりオトコ前な正義感あふれる現実主義者(リアリスト)。だがウォレスはどこかエメラルドには冷たい態度で、二人は気まずい雰囲気に。そんな中、若き国王クリストバルが、ウィザードの特別な加護をうける《宝石》である彼女を手に入れようと部下を差し向けてきたうえ、なんと結婚を迫ってきて――!? 「わたしは君を逃がすつもりはないよ」 加速する恋と陰謀の争奪戦! (裏表紙とP131から引用)
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2巻。 表紙に何気にいるウォレス、微妙に黒さが滲んでいます(笑)。 あとプロフィール欄のウォレスの初期設定。いくら美形でも、少女小説のヒーローの1人が一人称「オラ」はちょっと…。 今回初登場の国王ことクリスはまたもや極上の美形で、本当に逆ハーレムだなあ…と一瞬目が遠くなりかけました…。陰謀面が強く、まだ恋愛面があまりないから平気ですが。ただラグナがエメラルドのこと意識し始めてるから、これから強くなりそうですね…。『彩雲国物語』を耐えられたので、たぶん大丈夫だとは思うんですが…どうだろ。 でも基本的に話は楽しめました。サブタイトルにもなっている割にはクリスがあまり関わっていない気もしますが、これから頑張ってくれるでしょう。正確には頑張るのはパットですけど。 世界観も分かってきましたが、気になるのはウィザードの正体ですね。あんなにウィザードになることを嫌がるウォレスを見ていると非常に気になります。 エメラルドは相変わらずオトコ前な性格で見ていて楽しいです。ただ…ウォレスに対してはいつ地雷を踏むかドキドキ…。責任放棄云々の発言はもし実際にしてたら、どんなことになっていただろうと思うと怖い…。エメラルドの発言って前向きでしっかりしていていいと思うんですが、ウィザード候補…特にウォレスには地雷発言になりかねませんからね…。エメラルドの影響でウォレスたちも少しずつ変わっていけばいいんですけど。 あとやっぱり気になるのは、エメラルドの恋のお相手。逆ハーレムは苦手だけど、恋愛は好き。前巻でもしかして…と思ったら、案の定エメラルドはハルベルトに惚れているようですね。でも魔法シーンを見た限りじゃ最終的にはウォレスとくっつくのかなあ…。個人的には可愛くて爽やかな笑顔をよくするくせに、実はかなり腹黒なウォレスはお気に入りなので、そうなると嬉しいんですけど。 トトは癒しです癒し。可愛いw アルフェッカはしつこく追いかけてくるし(好きだけど)、新たな追っ手まで増えて、エメラルドたちがマギに着くのはいつになることやら。 多分次も買います。 あとがきのメリケンサックには爆笑しました。怖すぎるw関連記事:1巻『マギの魔法使い エメラルドは逃亡中!』の感想
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2008.01.05 Sat
オペラ・メモーリア 祝祭の思い出 栗原ちひろ
「君がわたしとここで会ったことを誰にも言わないのなら、わたしは君の真の願いを叶え、君が玉座へと至る道を整えてあげましょう」薬師にして凄腕の剣士カナギを先頭に、美貌の詩人ソラと、魔導師の少女ミリアンの旅は続く――。ソラとバシュラールの因縁の過去を描いた三部作「オぺラ・メモーリア」、カナギの意外な「弱点」を描いた「オペラ・スピラーレ」、「普通の人」を目指すカナギと詩人の壮絶な舌戦が炸裂する「オペラ・スィーミレ」他、 書き下ろし三作を含む豪華七作品収録! 「オペラ」の世界がさらに深まる、ファン必携スペシャル短編集登場!! (裏表紙とP124から引用)
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『オペラ』シリーズ7冊目にして初の短編集。 「オペラ・スピラーレ 亡国の螺旋」 雪山の古城にカナギたちが泊まる話。 カナギにこんな「弱点」があったとはw 怖いもの知らずに見えるカナギが、一生懸命「そんなものがいるはずない!」と力説している姿が笑えます。うん、喀血されるのは困るけど、これはミリアンやソラと同様からかいたくなるわww 「オペラ・リトゥラット 懐かしい肖像」 立ち寄った町の画家にソラがモデルを頼まれる話。 何気にモテていたミリアン。しかしさすがミリアンというか…言われるまで全然気づいていませんでしたね。まあエリックも素直じゃなかったし。でも頑張ったのに、最後横からソラにいいところ掻っ攫われたのが可哀相でした。「トカゲ可哀相……!」には噴き出したw ふたつの絵の違いから、ソラはカナギと出会ったことで変わったんだなと感慨深くなりました。 「オペラ・プロメッサ ずっとあなたを待っている」 リュリュとデクストラの出会い話。 うん…まあ…その…リュリュは 電波一途ですよね。分かってはいたけど、行動力とか色々凄いなと感心。 学園生活はちょっと読んでみたかったですが、デクストラ至上主義のリュリュ視点では微妙ですかね。でも裏では、女の子の少ない学院のアイドルだったんじゃないかと推測。 リュリュとデクストラはこのまま幸せになってほしいなあ…。 「オペラ・メモーリア 砂金の思い出」 三部作の第一作目。ソラとバシュラールの出会い話。 少年バシュラールが可愛く見えるんですけど。基本的なところは本編と変わっていませんが、何がどうなってあんな昼行灯な性格になってしまったのやら…。イエーリとのエピソードは、これを先に読んでいたら5巻楽しめただろうになとちょっと残念な気分に。 「オペラ・メモーリア 錬鉄の思い出」 三部作の第二作目。バシュラール伯爵家に次々と降りかかる災難の顛末。 ああ…バシュラールの上の3人の兄は皆いいキャラしてただけに、あの結末が…。本編の方で分かっていたことだけど、これはキツイ。「ほらね、叶ったでしょう?」とばかりに微笑むソラが怖すぎて怖すぎて…。これはバシュラールが憎むのも仕方ないですね…。 イエーリの前作とはうって変わった過保護っぷりは笑えました。次男と相対している時の迫力が凄いw あと涙をぬぐうバシュラールがあまりにも可愛くて萌えたのは秘密ww 「オペラ・メモーリア 祝祭の思い出」 最終作。前作から数年後、ソラとバシュラールの再会。 うわー、ラングレー変わらないなあw 今回はあの激しい落ち込みはなかったですが、それ以外は基本的に変わっていなくて笑えました。顔はいいのにねえ…有能なのにねえ…今回もあの行動はかっこよかったのにねえ… 見事にふられてしまったのが哀れ。いい人見つかるさ!と思ったけど、確かこの人本編ではまだ独身だったような気が…。 バシュラールはこの後からずーっとソラを追いかけ続けるんですね。 「オペラ・スィーミレ 最高の隣人」 カナギたちが目立たない「一般人」を目指す話。 絶対無理だよと思ってたら、案の定でした。芸のあたりや、「おかあさん」のあたりは爆笑。最後のカナギらしいぶっきらぼうな優しさがよかったです。 本編では離れ離れになっているので、カナギとソラの漫才が読めないのが残念。 次はついに最終巻。とんでもないところで終わっているので、早く読みたいです。 どういう結末になるんでしょうか…。 関連記事:6巻『オペラ・グローリア 讃えよ神なき栄光を』の感想
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2008.01.03 Thu
伯爵と妖精 紅の騎士に願うならば 谷瑞恵
あなたなら、きっと気づいてくれる――。婚約発表をすませ、一見順調な伯爵エドガーとリディア。だがエドガーの周りにはプリンスの記憶を引き継いだ影響が出はじめていた。リディアを手放したくない一心で、それを隠すエドガー。真実を話さない彼にもどかしさを感じるリディアだが、トラブルにまき込まれ巨人(トロー)族の妖精に囚われてしまう。人間界に戻るため、リディアは取り換え子(チェンジリング)の魔法で別の少女の姿を借りエドガーの前に現れるが…。 (カバー折り返しから引用)
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13巻。 今回は状況が何かと似てるなぁと思ったら、あれですね。4巻の『恋人は幽霊』に似てるんだ。あとは多少6巻の『取り換えられたプリンセス』とも。それだけに、エドガーたちの距離感があの時よりずっと近くなっているのがよく分かりました。エドガーは完全にリディアにべた惚れだし、リディアもエドガーのことをかなり信頼してるし。 というか。今回エドガーの余裕のなさが今まで以上に凄くて、これは本当にリディアがいなかったらこの人ダメダメだなと痛感。リディアを守るためなら何でもやってみせる!という彼にはちょっとときめきましたが。愛ですね、愛w ただそれだけに、ユリシスがこれからどう動くのか心配です。確かにこれは、とことんリディアへの愛を利用されそうだなあ…。 今回の見所のひとつであるチェンジリングのシーンでは、なかなか気づかないエドガーをどつきたくなりましたね。そう簡単に気づかないのも仕方ないけど、それでも…! まあ、その後「しっかりしろよ」と言いたくなるぐらい凹んでいたので、ちょっとスッキリしました。 ケルピーは相変わらずいい働きをしてくれますw 本当にリディアに対してはいい人(?)ですよねえ…。しかしケルピー、前から思ってたけど、微妙にアーミンとフラグを立てつつある…? ポールは、理想の女性がロタに当てはまってるような気がしたので、そのうち再会してくれるといいですね。ていうか再会してください。好きな組み合わせですので。 レイヴンはどんどん可愛くなっていくので、なんだか和みます。ニコとの会話には噴き出しました。何かがずれているww あとエドガーたちのキスシーンを目撃したときのレイヴンたちの反応は、それぞれらしさがよくて出ていてこれも噴き出しましたw これからアウローラの実家の問題が深く関わってくるようなので、新たな戦いが始まりそうな予感。それにユリシスがどう関わるのか。そしてエドガーがどういう行動に出るのか。 ひとまずエドガーにはあまり突っ走らないでほしいものです。何しでかすか分からないんだもの…ブルブル。 関連記事:12巻『伯爵と妖精 紳士の射止めかた教えます』の感想
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2008.01.01 Tue
2007年のまとめ
2008年になりました! 拙い感想サイトですが、今年もよろしくお願いします。
去年は受験が終わり大学入学とか色々ありましたが、本は読んでました。活字中毒ですから(笑)。 ということで、まとめでもしてみようかなと思い立ちましたので、去年のお勧め本でも載せてみます。 といっても、去年はラノベしか読んでないんですがー。しかもほとんど少女向け。今年は少年向け、そして一般小説(特に推理小説)もバンバン読んでいこうかと思います。ただ今年は状況によってはかなり忙しくなるかもしれないので、ちょっと微妙ですが…。でも読む。
前置きはここまでにして、まず去年読んだ冊数。 120冊でした。 少ないけど多い! 高校入ってからはあまり読んでなかったので、多い方です。それに受験で1・2月全く読んでないことから考えると、順調なペースで読めたんじゃないかと。今年は180冊いけるといいなあ…。
次は去年読んだものの中でも特に印象に残った本や面白かった本。上記の通り、全部ラノベで占められていますが。順番はランク付けでなく、思い浮かべたものからです。最初に一行程度のあらすじをつけてますが、「ちょっと違うよ」と思っても見逃してください。 長いので続きからどうぞ~。
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1 流血女神伝 喪の女王8 須賀しのぶ8年続いたシリーズ最終巻。本編と外伝・番外編あわせて27冊。 はっきり言って少女小説とは思えないほど主人公は波乱万丈な人生を送りますけど、このシリーズはお勧め。神が息づく架空の世界で繰り広げられる、人と人、国と人、神と人の物語。緻密な設定によって描かれる世界はとてもリアルで、出てくる人の感情も生々しい。時には読むのが苦しくなることもありますが、それでも続きが気になって仕方ないんです。大人も読めます。 最終巻はとにかく展開が凄く、泣きまくりでしたが、それでも素晴らしい最後でした。実を言うといくつか不満な点はあるんですが、あの最後の前には些細なことです。 子供たち世代の話は気長に待ちます。 関連記事:1・2巻『流血女神伝 帝国の娘(前・後編)』の感想関連記事:最終巻『流血女神伝 喪の女王8』の感想2 DクラッカーズⅥ 王国―the limited world―/Ⅶ 王国―a boy & a girl― あざの耕平 "> | |
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『Dクラッカーズ』は富士見ミステリー文庫から出ていたシリーズ。今年の春から12月まで連続刊行で富士見ファンタジア文庫の方で新装版が出ました。 資格のある者が飲めば『悪魔』を召喚できるドラッグ『カプセル』を題材に、揺れ動く少年少女たちを描いた物語。悪魔持ち(オーナー)同士の戦いもとても燃えますが、恋愛もいいです。全てはヒーローとヒロインが始まりですからね。また、主人公たちの現実に対する違和感は、思春期を歩んだ人なら多かれ少なかれ共感できるんじゃないでしょうか。 ⅥとⅦは最終章。全てを終わらせるための決戦に向けての盛り上がりは凄く、終わりも綺麗なものでした。 関連記事:1巻『DクラッカーズⅠ 接触―touch―』の感想関連記事:『DクラッカーズⅥ 王国―the limited world―』の感想関連記事:『DクラッカーズⅦ 王国―a boy & a girl―』の感想3 電波的な彼女―幸福ゲーム―周りからは不良として恐れられているけど実は正義感が強いジュウと、彼を「前世の主」として付き従う少女雨が、人の心の闇によって引き起こされる事件を解決していく話。 1・2巻もそれなりに面白かったんですが、個人的にはこの巻が1番印象的でした。このシリーズは日常の中で起きる非日常な事件――猟奇的殺人事件とかが描かれているわけですが、この巻がそのギャップを1番上手く書けていたんじゃないかと思います。1・2巻は事件が殺人とかあまりにも非日常すぎたんですよね。でも3巻は、幸せになりたい人が幸せな人に嫌がらせをすることによって幸せになろうとするという、ある意味誰もが身近に感じるであろう感情を上手く描き、日常の中の非日常…でも起こりうる事件という構図に真実味が増していた気がします。 続き出してほしいけど、『紅』がアニメ化決定したからしばらくは無理かなあ…。 ブログ開設前に読んだものなので、感想はありません。 4 パートタイム・ナニー 嬉野君ウィングス文庫の新人さん。曰くつきのウェリントン家のお坊ちゃま・バブーの乳母となってしまった高校生剛の奮闘記。 設定は色々ありえないんですが、とにかく勢いがあって面白いコメディでした。バブーはいい子だけど、関わり合いにはなりたくないなあ(笑)。 続きも出るみたいなので楽しみ。 関連記事:『パートタイム・ナニー』の感想5 身代わり伯爵の挑戦 清家未森ビーンズ文庫の新人さん。諸事情により、双子の兄の身代わりをたびたびする事になってしまったヒロインの恋と冒険の物語。 3巻。実は1巻はそこまでぐっと来るものがあったわけんじゃないんですが、どんどん面白くなってきています。ラブ度が上がってきたから(笑)? 今後が楽しみなシリーズ。 関連記事:3巻『身代わり伯爵の挑戦』の感想6 Homicide Collection サラマンダーの鉄槌 篠原美季警視庁の個性派集団「グループ・イレブン」に所属する刑事・瑞希と千祥が事件を解決していく物語。 すいません。これは完全に腐女子として選びました。話自体も面白いんですけど、何よりも萌が…。1巻はそこまででもなく、2巻で「あれ?」と思い、この3巻でやられました。千祥がおかしすぎるんだもの。どう読んでも瑞希に相棒以上の想いを抱いているようにしか思えません。3巻ではついにキツネ目検事が動き出したし、瑞希争奪戦の行く末が気になって仕方ありませんよ。瑞希はまったくもって自覚がないのが問題ですが。 続きを早く! 関連記事:3巻『Homicide Collection サラマンダーの鉄槌』の感想7 シュバルツ・ヘルツ―黒い心臓― 燃える湖底のラム(後編) 桑原水菜『黒い心臓』を巡る物語。 すいません。これも腐女子として選びました。 もともとこのシリーズは大好きなのでかなり贔屓目が入ってますが、それでも第二部に入ってからぐっと面白くなりました。次々と明かされる事実と、複雑で濃い人間関係。そして 多大なる萌え。ケヴァン好きの私には、第2部に入ってから萌えが尋常じゃなくヤバイ。そしてこの後編は表紙からしてヤバイ。内容も主に金髪の人の行動がヤバイ。あそこまで人に執着を抱かせるケヴァンの魅力が罪なんでしょうか…。それでも金髪の人の行動は冗談じゃなくヤバイですが。 ということで、金髪の人の行動に注目しつつ、続きを待ってます。 関連記事:6巻『シュバルツ・ヘルツ―黒い心臓― 燃える湖底のラム(後編)』の感想8 薔薇のマリアⅧ.ただ祈り願え儚きさだめたちよ 十文字青無統治王国の首都エルデンで暮らすマリアが仲間とともに数々の苦難を乗り越える話。 迷ったんですが、入れます。この巻からマリアに愛を捧げるアジアンメインの新章開始。アジアン×マリア好きとしてはかなりの期待を抱いて読んだんですが…あの構成には意表を突かれました。あれをやった十文字先生と、それを許した角川編集部、すごい。批判は多そうですが、個人的には好きです。ああいうオチでも。ということで、十文字先生たちの度胸に敬意を表して(というと大げさだけど)入れます。 最後はマリアがアジアンに対して取った行動、破壊力抜群でしたしね! アジマリバンザーイ。ということで、続き読みたい。 関連記事:『薔薇のマリアⅧ.ただ祈り願え儚きさだめたちよ』の感想以上です。
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まとめ
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