「 2008年05月 」 の記事一覧
2008.05.30 Fri
とある飛空士への追憶 犬村小六
決して忘れない。これから幾度辛くて悲しくてくじけそうなことがあったとしても、いつでもこの黄金の空へ戻ってこられる。「美姫を守って単機敵中翔破、1万2千キロ。やれるかね?」 レヴァーム皇国の傭兵飛空士シャルルは、そのあまりに荒唐無稽な指令に我が耳を疑う。次期皇妃ファナは「光芒五里に及ぶ」美しさの少女。そのファナと自分のごとき流れ者が、ふたりきりで海上翔破の旅に出る!? ――圧倒的攻撃力の敵国戦闘機群がシャルルとファナの小さな複座式水上偵察機サンタ・クルスに襲いかかる! 蒼天に積乱雲が立ちのぼる夏の洋上にきらめいた、恋と空戦の物語。 (裏表紙とP331より引用)
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一冊完結。 ガガガ文庫はこれが初めてだったり。ごく一部を除いて興味がなかったからだけど、実は装丁も好きじゃないんだよなあ…もごもご。 これはいいボーイ・ミーツ・ガールでした!かたや階級社会の最底辺に位置する流民あがりの傭兵、かたや公爵の一人娘で皇妃になることが決まっている美少女。本来なら全く接点のないはずの2人が、単機敵中翔破という命がけの任務によって数日間一緒に旅することになり、その間に徐々にお互い心を開いていく様子がとてもよかったです。特にファナなんて、旅の前と後では性格がかなり違いますからね。シャルルが幼い頃のファナとのひとときの思い出を心の支えとしていたように、ファナもシャルルと出会うことによって本来の自分を出せるようになった…。この2人はお互いにいい影響を与えられるような関係だと思います。 空中戦もよかったです。燃えました。助かるのは分かってても、圧倒的に不利な状況でシャルルたちがいかに生き延びるのか気になって気になって。個人的には千々石とのハイレベルな戦闘がお気に入り。こういう、自分の腕に誇りを持ち、相手に敬意を払うような姿勢は好きです。まあ、最終的にああいう結果になったから言えることなんですけど。一歩間違えたらシャルルたちは海の藻屑。 また空の描写も綺麗で、シャルルたちが空を飛ぶことに惹かれるのもよく分かりました。 でも空中戦は、『護樹騎士団物語』を読んでいる私は平気でしたが、ダメな人はダメでしょうねー。専門用語が飛びかるし。これは雰囲気を楽しんだもの勝ち。 で、表紙はあのシーンだったんですねー。読み終わった後に表紙を見ると、ものすごく感慨深い。最後この2人がどうなったのかははっきり書かれてませんが、幸せになっていたらいいと思います…。 いやいや、本当にいい恋物語でした。 ただ評判が凄かったので期待しすぎた面もあったのか、やや肩透かしだったかも。十分お勧めできる作品ではあるけれど。
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小説:著者名 あ行
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2008.05.29 Thu
購入予定の6月新刊
本 ・6/1 コードギアス 反逆のルルーシュR2 TURN-1- 岩佐まもる(角川スニーカー文庫) ・6/3 聖霊狩り 愛しいひとのために 瀬川貴次(集英社コバルト文庫) ・6/3 アンゲルゼ 最後の夏 須賀しのぶ(集英社コバルト文庫) ・6/3 首領に捧げる子守歌 野梨原花南(集英社コバルト文庫) ・6/3 1/2のヒーロー 泰山府君の巻 七穂美也子(集英社コバルト文庫) ・6/10 タザリア王国物語4 獣面の暗殺者 スズキヒサシ(電撃文庫) ・6/18 されど罪人は竜と踊る2 Ash to Wish 浅井ラボ(小学館ガガガ文庫) ・6/20 スレイヤーズ4 聖王都動乱 神坂一(富士見ファンタジア文庫) ・6/20 スレイヤーズ5 白銀の魔獣 神坂一(富士見ファンタジア文庫) ・6/20 スレイヤーズ6 ヴェゼンディの闇 神坂一(富士見ファンタジア文庫) ・6/25 空の中 有川浩(角川文庫)
マンガ ・6/18 絶対可憐チルドレン 13 椎名高志(少年サンデーコミックス) ・6/19 しゃにむにGO 29 羅川真里茂(花とゆめコミックス) ・6/23 xxxHOLiC 13 CLAMP(KCDX) ・6/25 Landreaall 12 おがきちか(一迅社ZERO-SUMコミックス)
うわー…マンガは少ないけど、小説の方が異常に多いなあ…。来月は新刊消化だけで終わりそうな気が…。 『空の中』は前から気になっていて、文庫化を機に買ってみようかなと。
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2008.05.28 Wed
スレイヤーズ1 神坂一
唯我独尊の最強少女魔道士リナ=インバース!華麗に可愛く登場!数々の魔法を使いこなす天才魔道士にして戦士、おまけに可愛い!?少女リナ=インバース。放浪の旅を続けるリナは今日も趣味と実益を兼ねた盗賊いぢめに精を出していた。だが、奪ったお宝にどうやら世界の滅亡に関わる秘密が隠された品が紛れていたようで…… やがて宝をめぐってリナの前に現れる、凄腕のイケメン!?剣士ガウリイ=ガブリエフや人間が持ちうる能力をはるかに凌ぐ力を持つ異形の魔法剣士・ゼルガディス=グレイワーズなどのあやしい人物たち。極めつけに生きる伝説と言われる赤法師レゾまで現れ、事態はさらに混沌としていく。やがて見え隠れする黒幕は赤眼の魔王シャブラニグドゥ!? 緻密な世界観と魅力的なキャラクターが織り成すファンタジー小説の金字塔。装いも新たに登場! (カバー折り返しと帯より引用)
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伝説的ライトノベルを第4期アニメ放映決定に伴い、新装版として出したもの。 アニメ大好きだったのに原作は読んだことなかったなと思い、これを機に手を出してみました。しかし20年前かあ…。 アニメは劇場版やOVAも含めてほぼ全部見ているので、当然展開は知っているんですが、それでも面白かったです。正直言うと最初はテンションの高い一人称でイマイチ話に乗りきれなかったんですが、話が進むにつれそんなこと気にならなくなりました。個性的なキャラの掛け合いと勢いのあるストーリーがやっぱりいいですねー。 ただ最後、かなり展開が速い上に本来はラスボス的な強さを持つ敵を持ってきましたね…。あとがきにあるように、1冊完結のつもりだったからでしょうね。そういえばアニメでも、ここで倒しちゃうのー!?と思った記憶が…。 でもこの時点で既に色々重要になってくる設定があったりして、そこは興味深かったです。アニメを思い出して興奮してしまいましたよw 次の巻も近いうちに読もうかと思います。ゼルガディス好きなので、彼が出てこないのはちょっと寂しいですが、リナとガウリイのコンビも好きなので問題なし。
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小説:著者名 か行
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2008.05.25 Sun
護樹騎士団物語Ⅷ 灼熱の真紅の翼 水月郁見
「ここに眠っているのは、エール・アンブラッゼ一号機。〈螺旋〉の騎士の乗機――すなわち君の継ぐべき機体だ」遭難したリジューことエミュールとビアンは、中央大陸の高原に辿りつき、そこで消息不明となっていたディオデイト家の元女官・トゥールと再会する。しかしそれを喜ぶのも束の間、その土地は黒兜師団の支援を受ける〈民主自由軍〉に襲撃される。どうやら黒兜師団は〈民主自由軍〉を利用しながら、高原の民が遥か昔から守り伝えてきたあるものを手に入れようとしているらしい。 民と土地を守るため立ち上がるエミュールたち。しかしビル・アケムが乗る黒兜師団の最新鋭機エクリプスに守護機を撃墜され、トゥールが瀕死の重態に。ビアンも敵に捕らわれてしまった。焦るエミュールだが、そこに黒猫ノワールが現れ、彼を地下の鍾乳洞へ連れて行く。そこには、四千年前から継承者を待ち続けていたという巨大な真紅の守護機が眠っていた――。
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第9巻。 今回はこのシリーズの本領発揮!とばかりに、守護機の戦いが満載。いやー燃えた燃えた。特に宿敵ビル・アケムとの戦闘がハラハラしましたよ。エール・アンブラッゼの性能は抜群にいいものの、後ろに重病人を乗せた状態ではかなり不利ですからねー。 ひとまず今回は撃退できましたが、まさかこのまま彼が退場のはずもないので、そのうち復讐心を抱えてしつこく追いかけてきそうです…。今回の件は彼にとって大失態だろうし。機体の性能はリジューの方が格段にいいけど、純粋に技量だけだとビル・アケムの方が上だから心配だ…。 他にも〈螺旋〉の騎士の使命や〈黒い旋風〉の正体などの謎も明らかになってきて、読み応えたっぷり。ラスボスもようやく見えてきた感じ? まあ、まだまだ謎だらけなんですけどね。 しかし〈黒い旋風〉の首領の正体はあの人かあ…。リジューが知ったらどんな反応を示すことやら。というか、リタが戦闘中に言ったことを覚えてたらある程度分かると思うんですが、スコーンと忘れてしまっているようですしね…(苦笑)。 でも今回、何よりも強烈だったのはやっぱり最後でしょう! あのシーン読んだ瞬間、それ以外のことが頭から吹っ飛びかけましたからね!! いやいや、まさか ビアンがあそこまでデレてくれようとは。確かにこれまでもちょこちょこ微妙にデレてたし、リジューに好意持ってるのは読者にはバレバレなんだけど、あんなに分かりやすいデレかたをするとは思わなかった…。ビアンのデレの分かりにくさ+生来の超鈍感さのせいで今までビアンの気持ちに気づかなかったリジューも、あそこまでされたらさすがに気づく…よね? これで次巻全く意識してなかったら脱力ものですが、いくらなんでもそんなことはないでしょうし、続きが非常に楽しみです♪ 次はいつ出るかなー。 関連記事:『護樹騎士団物語Ⅶ 白銀の闘う姫 下』の感想
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小説:著者名 ま行
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2008.05.23 Fri
アネットと秘密の指輪 お嬢様のおおせのままに 雨川恵
「一人は嫌、一緒にいて。……ちょっとでいいわ」 「仰せのままに、お嬢様。――お側に」母親の形見を取り上げられ、下町の元気少女・アネットは絶体絶命の大ピンチ。そんな彼女を救ったのは、超美形の謎の青年だった。それから間もなくして、アネットが伯爵家の後継者だと判明し、大慌て! しかも屋敷で再会した青年は、屋敷の執事として働いていたが、なぜか彼女の事を知らないようなふりをして…!? 指輪にまつわる謎と、恋のレッスンが今はじまる! 庶民派お嬢様と美形執事が贈る雨川恵の新シリーズ登場! (裏表紙とP152より引用)
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『アダルシャンの花嫁』シリーズの作者の新シリーズ。 名門伯爵家の家宝である指輪を巡る物語。 下町の女の子が実は貴族のお嬢様で~というオーソドックスな物語ですが、安定した筆力で面白く書かれていてよかったです。 というか、執事が執事らしくていいですね! 普段は静かに付き添っているけど、いざという時には頼りになって、優秀で主のことを第一に考えていて…。うむ、いい執事。 お嬢様ことアネットは下町で逞しく育っただけあって、まっすぐで元気な少女で見ていて面白いです。猪突猛進なところがあるけど。 そんな2人の恋模様にはニヤニヤ。アネットは下町で助けられた時からリチャードを王子様のように思ってるし、リチャードも淡々とした態度にたまにちょびっと微妙な感情がはみ出ていてたまりませんね。 ただこのまま2人の関係を中心に、『マイ・フェア・レディ』みたいな話が繰り広げられるのかと思いきや、最後になかなかに壮大な設定が加わったのでちょっとびっくり。そういうことだったのかと納得しつつも、何かもやもやするなー。あと貴族関係については非常に鈍いアネットが突如事件の真相に気づいたのも少し引っかかったのかも。 それと登場人物紹介の説明ももう少しどうにかならないものでしょうか。大半は間違っていないんですが、リチャードは本編と少し違う気がするんですよねイメージ。ユージンはリチャードの友人という説明も、今回に限っては違う気がするし。そんなに親しくなかったような…。 とまあ、色々言ってはいますが、十分面白かったしアネットとリチャードの関係が気になるので続きも読もうかと思います。お家騒動など問題は山積みですしね。特にリチャード関連はそう簡単には片付かないでしょうし。 個人的にはユージンをもっと活躍させてほしいかな。今回もそれなりに出てきていましたが、事件では完全に蚊帳の外だったのがちょっと可哀想です…。あんまり放置していると、頭よくて要領いいくせに妙に子供っぽい彼が拗ねてしまいますよ(笑)。
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小説:著者名 あ行
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2008.05.21 Wed
21日の購入本
・護樹騎士団物語Ⅷ 灼熱の真紅の翼 水月郁見(トクマ・ノベルズEdge) ・スレイヤーズ1 神坂一(富士見ファンタジア文庫) ・スレイヤーズ2 アトラスの魔道士 神坂一(富士見ファンタジア文庫) ・スレイヤーズ3 サイラーグの妖魔 神坂一(富士見ファンタジア文庫) ・ANGEL+DIVE 1.STARFAKE 十文字青(一迅社文庫) ・されど罪人は竜と踊る1 Dances with the dragons 浅井ラボ(小学館ガガガ文庫) ・龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01 秋山瑞人(電撃文庫) ・烙印の紋章 たそがれの星に竜は吠える 杉原智則(電撃文庫) ・KATANA 1~3 かまたきみこ(ぶんか社コミックス) もう発売しているはずの『ラズ・メリディアン 4』が見つからず。急いで回ったから、見逃したかなあ…。 あと雑誌Cobalt今月号も買うつもりだったんですが、今日のバッグには到底入らなかったため次回買うことに。くそぉ。
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2008.05.18 Sun
マギの魔法使い 科学者は誘惑中! 瑞山いつき
――自分の本当の感情はどれなのだろう?「この森を抜けたら別れましょう」 追っ手を避けて密林地帯に逃げ込んだエメラルド達一行。エメラルドに惹かれながらもわざと冷たくあたるウォレスに、彼女はついにそう宣言するが直後、聖都マギから派遣された美しきマッドサイエンティストのラドに捕らわれてしまう。 「きみの思考を。ひいてはその心をもらうつもりだ」謎の遺跡《巨人》の力で彼女を操ろうとするラドの魔手が迫る!? 新たなウィザード候補も出現。緊迫の第3巻! (裏表紙とP187より引用)
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第3巻。 あれですね、帯が微妙に詐欺くさい気が。間違ってはいないんだけどさ。いつものことなんだけどさ。設定的には逆ハーでも、実際には恋愛要素薄めなんだから、あまり逆ハーをプッシュしない方がいいと思うんだけどなあ…。 今回はマッドサイエンティスト・ラドや新たなウィザード候補・アトラスなど新キャラが続々出てきましたが、気づけば色々キャラ整理が行われてちょっとスッキリ? スパーニャ王国組はもっと粘るかと思ったけど、もう本筋にはあまり関わらなさそうな感じですね。アルフェッカも憑き物が落ちたような感じで、これからはしつこく追いかけてこなさそう。 で、今回のメインのはずのラドですが… 目立ってねー。2巻の国王同様、今回の科学者もあまり出てきていない…。まあラドは何様じゃキサマァ!と言いたくなるようなキャラだったので、全然構わないんですけど! 女の子を容赦なく殴っておきながら汚いものでも触ったように手を拭くとか、女の敵ですよ本当に。もう出てこなくていいよ(ニッコリ) アトラスは常識人で、癒されました。うん、エメラルドとウォレスの会話怖いよね。分かるよその気持ち。これ以降ほとんど出てこなさそうなのが残念…。 話としては、キャラ整理が行われる一方で新たな謎が追加されてますます複雑なことに。何かこの《宝石》関連をつついたら、わさわさ謎が増えそうだなー。 恋愛面は一応区切りがついたのかな。ただ、そのねぇ…。 ウォレス、エメラルドに冷たくあたりすぎ。ヒロインにああいう態度をとるヒーロー(?)は新鮮といえば新鮮ですが、それでも言いすぎかなと。でもウォレスの事情を考えれば仕方ないのかなとも思うんですけどね…。これからどうなるんだろ…。 関連記事:2巻『マギの魔法使い 国王は求婚中!』の感想
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小説:著者名 ま行
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2008.05.14 Wed
嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹 松田志乃ぶ
「くちびるに紅を、舌にはちょっぴりの嘘をのせて、女の子はきれいになるのよ。おぼえておきなさい、宮子、嘘は姫君の嗜みだからね」時は平安――。没落貴族の乳姉妹、宮子と馨子。美しく聡明で破天荒な姫君・馨子に振り回されながらも、宮子は幸せに暮らしていた。ところがある日、馨子は超名門貴族・九条家の隠し子であることが発覚! 「ある事情」から、宮子は馨子の身代わりになるはめに! その上、九条家には神隠しで消えた姫君の謎と、貴族の陰謀が渦巻いているようで…!? ロマンティック・ミステリー、ここに開幕! (カバー折り返しとP298より引用)
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ある乳姉妹がお互いの立場を入れ替えた上で、ある目的から超名門家の消えた姫君の謎を解こうとする話。 あらすじに惹かれて買ってみたら、面白かったです。 とにかくメインの乳姉妹・宮子と馨子がいいキャラしてましたねー。特に馨子なんて、なかなかにぶっ飛んだ性格で見ていて楽しかったです。破天荒なだけでなくて、ちゃんと宮子を気にかけたりしているところも好ポイント。馨子の身代わりとして九条家に入った宮子も、育ちのことで色々苛められてもめげずに前向きなところがよかったです。初心なところとかも可愛くて、からかいたくなる兼通の気持ちがなんだか分かってしまいました(笑)。 その他にも毒舌な姫とか色々出てくるわけですが、1番印象強かったのはやっぱり某貴族ですかね。何か怪しいなとは思っていたんですが、実際かなりの曲者でした。優しい顔してやるなお主。馨子と息ぴったりなシーンは、被害に遭っている宮子には悪いけど笑ってしまいました。「理屈と詭弁は政治家(おとこ)の友」や「この瑞穂の国は美しい愛で潤されるのです」が結構ツボでしたw 好きかもしれないこの人ww あと「平安ロマンティック・ミステリー」と銘打っているだけあって、ミステリーは結構しっかりしていたと思います。動機とかは割合すぐ分かりますが、トリックはなかなかに難しかったですねー。ていうか、ぶっちゃけ分からなかったよ。ミステリーは読むの好きだけど、いつもあまり当たらないんだよな…。 恋愛に関しては、一応お相手は真幸と決まっているようですが、個人的には次郎君との方が面白いかもと思ったり。というかですね、真幸は今回影薄…ゴホゴホ。最後次郎君がちょっとアプローチしていたので、恋愛面盛り上がりそうな予感。 なので続きが無事に出てくれますように。
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2008.05.11 Sun
火の国、風の国物語3 星火燎原 師走トオル
その者、人の限界を知る悲壮の賢者。ただの人より生まれ出で、万民の希望を託されし万軍の将。「では始めましょうか。僕たちの戦争を」 眼鏡をかけた痩せぎすの若者が呟いた。 青年は日がな読書に耽り〈オーセルの賢者〉と呼ばれていた。彼は六年前の紛争で天才的な知略を尽くし、王国を勝利に導いたという噂の持ち主である。 飢饉に加え、容赦なく課される税。領主の暴虐に農民たちは立ち上がった。しかし、その前には圧倒的な戦力差が横たわる。レジスタンスを率いるのは眼鏡の若者。彼に絶望を打開する秘策はあるのか!? 後に、王国にその名を轟かす知謀権術の将ジェレイドの戦いが始まる。逆転に次ぐ逆転! 最後に勝利を手にするのは――。 (カバー折り返しとP5より引用)
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3巻。 アレスとジェレイドが出会い、アレスは解放軍の成り立ちを知るという話。 いやー、解放軍いいなあ。今回は解放軍の成り立ちがメインなので、大半がジェレイド視点でしたが、非常に面白かったです。圧倒的に不利な状況を智謀によってひっくり返し、勝利していくのにはワクワクさせられました。アレスの物語も面白いですが、彼の場合は人間離れした身体能力でごり押ししていくので、面白さがちょっと違うんですよねー。アレスなら何があってもパンドラの助力で何とかなるだろうし。 当時の農民たちが置かれていた状況は、これまでにも話には出てきていたものの、想像以上に過酷なものでした。ボルネリア領の上層部は本当にどうしようもないなあ…。モンフォードはかなり有能なのに、使い道を間違ってるし…。これなら農民たちが立ち上がるのも仕方ないですね。 今回はミーアが加わってようやく軍としての形が整い始めた…というところで終わってしまったので、彼らがボルネリア侯を倒すまでを読みたいです! いくらミーアが加わったといっても、そこまでの道のりは険しかっただろうし、モンフォードものこともあるし。というか、モンフォードの事情が気になる…。師走先生、お願いします。 あとついにジェレイドとアレスがご対面しましたが…うーん、アレスの頭の固さが浮き彫りに…。そういう融通のきかないところも好きですが、今回はジェレイドの言い分も正しいからなあ…。いくら国王でも、この問題は国のシステム上そう簡単に解決できるものではありませんしねえ…。アレスはちょっと主を盲信しすぎです。 でもジェレイドや師との会話で解放軍のことを考えるようになったみたいだし、今回の件はアレスにとってよかったみたいですね。 ただ…最後やっぱりそうなるかあ…。大丈夫だろうとは思いつつも、心配です。頑張れアレス。 感想:『火の国、風の国物語2 風焔相撃』の感想
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2008.05.08 Thu
彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく 雪乃紗衣
「絳攸、黎深はあなたがくるのを、ずっとずっと待ってるのよ」藍州から帰還した監察御史の秀麗に届いた、驚きの報せ。なんと、吏部侍郎の絳攸が投獄されたというのだ! 罪状は、侍郎として、尚書・紅黎深の職務怠慢を止められなかったというもの。そして絳攸を追い詰めたのは、秀麗の天敵である御史・陸清雅。このままでは絳攸が辞めさせられてしまう!! この危機に、彼を弁護するため、立ち上がった秀麗だけど!? いよいよ絳攸の過去も明らかに!? 国民的人気シリーズ待望の第13弾!! (裏表紙とP205より引用)
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本編13巻。 …裏表紙の『国民的人気シリーズ』って、誇張しすぎじゃ…。確かにかなり人気ありますが、国民的ってのはちょっとねえ…。 楸瑛が前回で色々決着をつけて己の道を決めましたが、今回は絳攸の番。親離れってところですかね。瑠花によって術をかけられて深い眠りにつくという展開はちょっと意外でしたが、そのおかげで忘れていた過去を思い出したり、気持ちを再確認できたりして前に進めるようになったのでよかったです。特に過去の百合や黎深との会話などが微笑ましくて、本当に絳攸は愛されてるなあと実感。あの会話を忘れるのはちょっとどうよと思わなくもないですけどね。 出世街道からは転げ落ちてしまいましたが、吹っ切れた絳攸ならだだだっと駆け上っていってくれるでしょうよ。今度は王のために。 ただ絳攸に関しては何とかなったけど、朝廷における王の状況はやっぱり悪いですねー。これまでの件に続き、今回の件も後手後手で最悪の道だけは何とか回避できたという状態ですからね。しかも他の彩八家も動き始めて、劉輝の孤立がいよいよ本格的になってるし…。碧家あたりもやばそうだもんなあ…。敵の思惑通りに進んでいるので、この先が不安です。 死亡フラグもあちらこちらで立ってますしねー。このシリーズならそんなに人死には出ないよと思いつつ、何人か避けられなそうな気もする…。下手にご都合展開で生き残られるのも嫌ですが、あんまり死んでほしくないと思うのも事実。どうなるんだろ。 秀麗と劉輝もくっつくの難しそうだしなー…。 どんどん話がシリアスな方に向かってコメディ分は減っていますが、それでも相変わらずぷっと吹き出すところはありますね。というか、 静蘭が楸瑛たちを苛めるシーンが癒しとなりつつある。楸瑛にしてみれば勘弁してよという気分でしょうが、見てるこっちは楽しいんですよねー。部下になった途端呼び捨てだし、かなり偉そうだし。コウモリ云々の会話なんて、楸瑛が可哀想すぎて爆笑してしまいましたw 楸瑛のささやかな反論が笑えるww まあ、静蘭に蹴飛ばされるまでグダグダ悩んでいたんだから、多少は我慢しないと…頑張れ楸瑛。 絳攸が「夢の中で迷子」というのを聞いた時の皆の反応も笑えました。確かに彼は極度の方向音痴だけどさwww 文鳥の謎やコウが待っていた人について分かる、最後の「光の記憶」は読んでてウルッときてしまいました。たった4ページですが、それでも切なかったです…。ああいう話には弱いんだよ…。 あと百合姫がついに本編に出たのは非常に嬉しかったです。黎深とのラブラブっぷりにはニヤニヤしてしまいましたw 百合姫は貴陽に残るようなので、出番が増えることを期待。黎深は紅州に戻ってしまうそうですが、『紅家編』らしいので結構出てきそうな気もします。 黎深&百合姫だけでなく紅家は大好きなので、続きが非常に楽しみ。 関連記事:外伝3『彩雲国物語 隣の百合は白』の感想関連記事:12巻『彩雲国物語 白虹は天をめざす』の感想
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小説:著者名 や行
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2008.05.07 Wed
最近の購入本
・彩雲国物語 黎明に琥珀はきらめく 雪乃紗衣(角川ビーンズ文庫) ・マギの魔法使い 科学者は誘惑中! 瑞山いつき(角川ビーンズ文庫) ・アネットと秘密の指輪 お嬢様のおおせのままに 雨川恵(角川ビーンズ文庫) ・嘘つきは姫君のはじまり ひみつの乳姉妹 松田志乃ぶ(集英社コバルト文庫) ・とある飛空士への追憶 犬村小六(小学館ガガガ文庫) ・生徒会長に忠告 3 門地かおり(ディアプラスコミックス) ・あつまれ!学園天国 1 つだみきよ(ウィングスコミックス) 『嘘つきは姫君のはじまり』は当初買う気はなかったんですが、あらすじ読んだら面白そうだったので購入。『とある飛空士への追憶』は評判いいので購入。 …んで、ここ最近ぶつぶつ文句言いたくなるAmazonの書影登録担当さんは、今回も仕事サボってますね。7冊中3冊しか登録されていないというのはどうなんだ。
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2008.05.06 Tue
4月のまとめ
4月中に読み終わった本の感想がなかなか書き終わらなかったので、遅くなりましたがまとめ。 今月の読了数は10冊。ギリギリ2桁は行ったけど、3月と大して変わりませんねー…。5月は頑張る…といいつつ、どうだろ。 ◆身代わり伯爵の決闘 清家未森 → 感想第4巻。巻を重ねるごとに上がるラブ度に悶絶。特に今回はリヒャルトが最初からエンジン全開で飛ばしていたのでヤバかった。不穏な気配が漂い始めているので、続きが楽しみ。 ◆帝冠の恋 須賀しのぶ → 感想1冊読みきり。19世紀オーストリアの、ゾフィー大公妃とナポレオンの子息・フランツの禁断の恋を描いた歴史もの。立場ゆえにすれ違う2人の姿が切なかったです。それ以外の部分も読み応えたっぷり。 ◆彩雲国物語 隣の百合は白 雪乃紗衣 → 感想3冊目の外伝集。ついに出た、噂の黎深の奥方・百合姫。超ツンデレ黎深×しっかり者の百合があまりにもツボで萌え転げました。百合、大好きです。
まとめ
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2008.05.04 Sun
彩雲国物語 隣の百合は白 雪乃紗衣
「好きなときに好きなだけ、私がお前に琵琶を弾いてやる」年末武術大会の商品は、アノお方の恋愛指南!? 秀麗を振り向かせるため、国王・劉輝が男を見せる!?(「恋愛指南争奪戦!」) それは、少年・邵可が修羅の道を行く理由となった、たった一つのお伽噺。(「お伽噺のはじまりは」) 他、悪鬼巣窟の吏部尚書にして、天つ才を持つ男・紅黎深が、大ボリューム書き下ろしで登場!! 妻・百合姫との数奇なる物語、絳攸との運命の出会い、そして悪夢の青春時代が今ここに!! 超豪華外伝集!! (裏表紙とP273より引用)
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3冊目の外伝。 なんつーか、今回は表紙のとおり秀麗たちを押しのけて黎深がかなりの存在感を放っていました。 ・「恋愛指南争奪戦!」 もてない武官たち&劉輝が、武術大会の副賞・あるお方の恋愛指南を手に入れるために争う話。 皆アホだ!色んな意味ですごい話でした。テンション高ー。モテるために目の色を変えて、普段以上の力を発揮して頑張る武官たちが涙を誘います…。確かに彼らからしてみれば、顔よくて頭もよくて強い楸瑛&静蘭&劉輝は「何で出てんだよー!」って思うでしょうよ。 メインの武術大会こと回想シーンはかなりのコメディでしたが、その後にある現在のシーンが切ない…。1人寂しく仕事をする劉輝がねー…。本編の方では、ひとまず楸瑛が本当の側近になってくれたからまだいいけど。 ・「お伽噺のはじまりは」 邵可が最強の兇手“黒狼”として歩むことになった理由を描いた話。 「恋愛指南争奪戦!」とは打って変わって暗い。でも邵可のことだけでなく、先代黒狼や先王の話も少し出てきて興味深かったです。確かに劉輝は、1人の女性を一途に愛するところだけは父に似たんだなー。 邵可がその道を選んだ理由は、なんかジーンときました。きっとそのお伽噺は本当になる。そう願っています。 あと密かに驚いたのは、黎深がちゃんと弟の面倒を見ていたことでした。 ・「地獄の沙汰も君次第」 黎深と百合姫がくっつくまでのお話。 本編では名前だけ出ていた百合姫は、前からものすっごく気になっていました。 あの黎深の奥さんをやっていられる上に黄尚書を惚れさせた女性ときたら、気にならないはずがない。だからワクワクしながら読んだんですが… 萌え転げた。超ツンデレ黎深×しっかり者の百合…ものすごくツボ。そもそも、百合姫はかなり私好みの女性でした。彩雲国の中じゃぶっちぎりで1番好きな女性キャラ。そんな百合姫にベタ惚れな黎深という関係に萌えないはずがありませんとも! でも意外だったのは、黎深が ちゃんと恋愛をしていたことですね(爆)。いやほら、普段の彼からじゃそんなの想像できないっていうか。てっきり百合姫がかなりの変わり者で、黎深に惚れて押しかけ女房でもやってるのかと…。でも実際には、黎深が百合姫を手放したくないがために無理矢理結婚させたという…。普段百合姫に対する態度はかなり酷いけど、それでもベタ惚れなんだなー。血相変えて助けにきたり、横柄な態度ながらも一生懸命口説こうとしている黎深が見られるとは思わなかったですハイ。天変地異だ。 黄尚書に関しては…ド、ドンマイ。この百合姫だったら間違ってもあんなことを言って振ったりしないよなと思ったら、黎深の仕業だったのか…。今も独身の黄尚書を見て、悠舜は「こんなはずじゃ…」とか思ってそうです。 今回百合姫の血筋についても出てきましたが、ますますメインキャラたちの血縁関係が複雑に…。 あと幼い頃の絳攸はかなり可愛かったですね! でも今は色恋ごとに疎いのに、なんでこの頃はあんなに偏った知識があったんだろ…? ・「幸せのカタチ」 ある日の百合と絳攸の会話。 …百合が本編に出てこないのは、黎深の代わりにあちこち飛び回って仕事してたのも原因の1つか…。そのくせ帰って来たばかりの妻に耳かきしろとは、呆れちゃうよ。でも百合の膝枕で眠る黎深には萌えましたけど! 黎深が狸寝入りしてると気づきながらも、ちゃんとあのセリフを言ってあげる百合は本当に甘いと思います。 ということで、全体としてはやっぱり最後の2つがあまりにもツボでしたw 百合にはぜひとも本編にも出てきてほしいんですが、出るんでしょうかねー? 個人的には黄尚書との会話や、百合が黎深の妻だと知った時の周りの反応とか見てみたいです。 関連記事:12巻『彩雲国物語 白虹は天をめざす』の感想
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小説:著者名 や行
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2008.05.02 Fri
彩雲国物語 白虹は天をめざす 雪乃紗衣
「余は、王だ。もう逃げぬ。この命が尽きるまで王であり続ける」監察御史として、自分なりに歩み始めた秀麗。一方国王の劉輝は、忠誠の証を返上して去った、側近の藍楸瑛を取り戻すため、藍州へ赴くことに! 案内役として、後宮に入った藍家の十三姫を連れ、ひっそりと旅立った劉輝。そして、その後を追うのは秀麗のシゴトで…!? 迷える将軍・楸瑛、王として悩む劉輝、そしてちょっぴり複雑なキモチの秀麗の、それぞれの旅はどうなる!? 疾風怒濤の急展開・シリーズ第12弾、堂々登場!! (裏表紙とP205より引用)
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本編12巻。 劉輝が「王」としての自覚を持ち、楸瑛を取り戻すまで。標家もバンバン関わってきます。 今回は 劉輝フルボッコ。今までの彼の政治的な穴や、王としての自覚が足りなかったこと、臣下の心を得ようとしなかったことなど、次々と欠点というか過ちを突きつけられてしまいました。事実なのでそこを責められても仕方ないんですが、それでも劉輝がこの2年間頑張ってきたことを知っているだけに読んでるこっちは辛かったです。努力しても結果が伴わなければ意味がないとはいえねー…。「孤独」なのが辛くて、「王」ではない自分が情けなくて、責務から逃げている自分が苦しくて泣く劉輝の姿が切ない…。 それでも一生懸命自分と向き合って、「王でありたい」と言い切った劉輝がよかったです。はっきり言ってその先の道のりはまだまだ険しいというか、不穏な気配が最近ものすごい勢いで朝廷に漂い始めているので、これからも辛い状況が続くと思いますが…。でもひとまず立ち直ってくれて一安心。 前回劉輝のもとを去った楸瑛は戻ってきてくれてよかったよかった。家を捨ててまで劉輝を選んでくれて嬉しいです。最初からそういうつもりだったんですねー。前回までとは打って変わって、ものすごくかっこよく見えました(爆)。まあ、珠翠を正気に戻す時のやり方はものすごくかっこ悪かったですが。彼の想いが通じる日は来るんでしょうか…。 楸瑛のためにも、珠翠には早く復活してほしいところ。 ちらちら前から不気味な存在感を出していた標家が、今回本格的に動き出しましたが、個人的にはあまり出てきてほしくないんですよねー。私はこの話に不思議要素は期待してないんですよ。この話は秀麗の出世や国政、劉輝との恋愛がメインだと思ってるし、不思議要素は結構話に都合よく使われてる気がするんで。実際影月の時とかね…。今回の龍蓮の笛のこととかも違和感あったし。彩雲国の成り立ち自体そういう要素が詰まっているので、多少は仕方ないと思っているんですが…。 秀麗の身体のこともあるし、これまで以上に不思議要素が増えてきそうなのでちょっとションボリ…。 あとタンタンもしばらく出てこなさそうなのが辛いなー。かなりお気に入りキャラだったのに。どうやら将来有名な監察御史になるそうですけどね。これ以後もちょこちょこ出てきてほしいです。 最後今度は絳攸がピンチだそうで、続きが気になります。 関連記事:11巻『彩雲国物語 青嵐にゆれる月草』の感想
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2008.05.01 Thu
彩雲国物語 青嵐にゆれる月草 雪乃紗衣
「……でもね、秀麗殿。好きと忠誠を誓うのは違う。……愚かなことだね。私はようやくそれに気づいた。……遅すぎたかもしれない」新たな職場・御史台で働き始めた紅秀麗。新米の監察御史として、天才で天敵の美青年・陸清雅と張り合いながら頑張る秀麗に、大きな仕事が舞い込んだ!! それは、王・劉輝の妃候補として命を狙われている、藍家の十三姫の「身代わり」に、後宮に入ることで!? 劉輝のお妃問題に、揺れる秀麗の乙女ゴコロ、そして妹を後宮に入れることになった藍楸瑛の苦悩の行方は!? 清雅とのライバル関係も過熱気味(ヒートアップ)! 目が離せない第11弾!! (裏表紙とP176より引用)
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本編11巻。 やっぱり藍家を選んだか…楸瑛。まあ十三姫の言うとおり、彼は藍の男であることを誇りに思っているようだし、この前から色々悩んでいたのでそうなるかなとは思ってましたけどねー。状況に流されまくるから、にっちもさっちもいかなくなって、最終的にズキズキ心を痛める羽目になるんだよ…。最初の頃は何でもそつなくこなす男という印象でしたが、最近はちょっと間が抜けてて完全なヘタレという印象しかありません(爆)。でも事実だよね? ただ最後までかなり悩んでたし、劉輝が頑張れば戻ってきてくれるんじゃないかなー。というか、劉輝のためにもぜひ戻ってきてください。絳攸は絳攸で仕事に手一杯で頼りにならないし。本当に2人とも、王に忠誠を誓ったなら王のことを1番に考えてあげてくださいよ…。 今回初登場の十三姫は、はっきりした性格でマイペースなところがいいです。この子とだったら劉輝も上手くいきそうですが、でも劉輝が1番好きなのは秀麗ですしねー。でも秀麗は劉輝と結婚する気はないし…。 それと今回読んでて今まで以上に気になったのは。…この話、いくらなんでも力のインフレありすぎじゃないですか…? 前から気になってはいたんですが、楸瑛VS隼とかを見てたらますます気になって。異常に強い人多すぎだよ…。 あと清雅。頼むから、秀麗を好きにならないでね。今のところ秀麗と競い合うのが楽しいだけで、恋愛感情はないようですけど。これ以上秀麗LOVEなキャラは出てきてほしくないんです…。ただでさえ多いのに。 関連記事:10巻『彩雲国物語 緑風は刃のごとく』の感想
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