気まぐれ本棚

読んだ小説(主にライトノベル)やマンガの感想をマイペースに語る。感想は甘口。ネタバレ満載なのでご注意!

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸  入間人間

まーちゃん、世界で一番キミを××してる。嘘だけど。
嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん―幸せの背景は不幸 (電撃文庫 い 9-1)
(2007/06)
入間 人間

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御園マユ。僕のクラスメイトで、聡明で、とても美人さんで、すごく大切なひと。彼女は今、僕の隣にちょこんと座り、無邪気に笑っている。リビングで、マユと一緒に見ているテレビでは、平穏な我が街で起こった誘拐事件の概要が流れていた。誘拐は、ある意味殺人より性悪な犯罪だ。殺人は本人が死んで終了だけど、誘拐は、解放されてから続いてしまう。ズレた人生を、続けなければいけない。修正不可能なのに。理解出来なくなった、人の普通ってやつに隷属しながら。
――あ、そういえば。今度時間があれば、質問してみよう。
まーちゃん、キミは何で、あの子達を誘拐したんですか。って。
第13回電撃小説大賞の最終選考会で物議を醸した問題作登場。(カバー折り返しと帯から引用)



1巻。
裏表紙にブルブル。表紙のまーちゃん、可愛く立っているだけかと思いきや、そんなもん後ろに持ってたんですかー!

みーくんとまーちゃんは幼い頃一緒に誘拐され、1年もの間監禁されていたため、どこか歪んでしまった2人。まーちゃんが起こした誘拐事件を見守るみーくん、という設定に、どれだけ暗い話なのかと期待していたんですが…むしろ軽い話に見えてしまうのは何故? 多分これは登場人物たちの軽快な会話のせいなんだろうなー。しかも常に冗談を言いまくっているみーくんの一人称で進むから、余計。まーちゃんもみーくんの前でだと、幼児退行気味ですからね。
ただ屋上のシーンはドキドキしました。まーちゃん、まさしくヤンデレ。そこで飛び降りるみーくんもみーくんですが、本当に浮気した場合、「そんなのみーくんじゃない!」と言われて殺されかねないですね…ブルブル。

誘拐事件をどう隠蔽するかというところに連続殺人事件も関わってきて、その果てに明かされた真実にはやられた!という感じでした。ところどころ引っかかってはいたんですが、そういうことだったんですねー。みーくんを大切に思う人からすれば、今の2人の関係はとても容認できるものではないんでしょうが、最後にあったとおり幸せは人それぞれですから、みーくんがそれでいいと言うならどうしようもない…。でもみーくんって、いつも嘘ばかりついてるから、本心が見えにくいんですけど。

基本的にノリが軽かったですが、合間合間に差し挟まれる過去話にはぞくっとさせられるものがありました。これは確かに発狂したくなる。まーちゃんが嫌な記憶を消して「みーくん」だけを求めるのも、みーくんが心を眠らせて道化を演じようとするのも、生きていくために必要なことなんですよね…。

面白かったかというと非常に微妙なところですが、色々気になるので続きもそうのうち読もうかと思います。2巻は確か積まれていたはず…。
「男という点を全く考慮していない」というみーくんの本名が気になるんですが、やっぱり明かされないままでしょうか…。

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